今週末は現代アートの最先端を体感するArt Collaboration Kyotoへ!
Culture 2022.11.17
ヴィルヘルム・サスナル 「Untitled」 2022 © Wilhelm Sasnal courtesy of Sadie Coles HQ, London
今週末の11月18日(金)〜20日(日)に、京都でArt Collaboration Kyoto(ACK)が開催される。ACKは「現代アートとコラボレーション」をテーマに2021年にスタートした、日本最大級の国際的アートフェア。日本のギャラリーが海外ギャラリーをゲストに迎え、ブースをシェアして出展するユニークなスタイルが特徴。
第2回目となる今年は、プログラムディレクター山下有佳子のもと、「時間の花」というキュレトリアルテーマが掲げられた。「時間の花―それはすべての人の中に咲いている、時間という概念。ACKでは、気づかぬ間に奪われてしまったかもしれない『時間の花』を取り戻し、自分自身の歩幅でアートを発見することで、私たち個人が本来持っている感性を呼び覚ます体験をしていただきたいと願っています」と語る。
メイン会場である国立京都国際会館には、世界各国から64のギャラリーが集結。著名アーティストから気鋭のアーティストの選りすぐられた作品が展示され、現代アートシーンの“いま”を体感できる。アートに興味はあっても選び方や購入に不安があるアート初心者も、一堂に会した多様な作品の中からお気に入りを見つけることができるし、信頼のおけるギャラリーばかりが集まっているので安心だ。
会場デザインを手がけたのは前回と同じく周防貴之(SUO代表)。バラバラに配置されたブースを巡っていく形は保ちつつも、ブース間のスペースに新しいアイデアが盛り込まれたレイアウトになるという。
タムラサトル 「100の白熱灯のための100のスイッチ#4」 2019 ourtesy of Tezukayama Gallery photo:Kozo Kaneda
李禹煥 「From Winds '91」 1991 courtesy of SCAI The Bathhouse
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サテライトプログラム「Flowers of Time」は、山下によるキュレーションで、9組の多様な作品を通して「時間」という概念について模索する展示となる。会場は通常非公開の本願寺伝道院。1912(明治45)年に東京帝国大学教授・伊東忠太によって設計された重要文化財で、イギリスの建物をイメージしたレンガ壁やイスラム様式のドームなど、さまざまな様式を取り入れた独創的な建築が見どころだ。
ほかにも、ゲストキュレーターによって選ばれた大型のパブリックアートをメイン会場に展示するパブリックプログラム、国際的なアートシーンで活躍する登壇者を迎えるトークイベント、8〜13歳のキッズを対象にしたワークショップ、京都の街を回遊しながら楽しめる連携プログラムなど、多彩なプログラムが用意されている。
いま京都は紅葉シーズン真っ盛り。色鮮やかに染まりゆく街で、現代アートの最先端を体感しに出かけよう!
サテライトプログラム「Flowers of Time」の会場となる本願寺伝道院。
エレーヌ・ストッキ 《The Slouch》 2021 Courtesy the artist and Night Gallery photo: Nik Massey
会期:2022年11月18日(金)~20日(日)
時間:12:00~19:00、20日のみ12:00〜17:00
会場:国立京都国際会館イベントホール(京都府京都市左京区岩倉大鷺町422)ほか
ACKチケット:一般 ¥3,000
サテライトプログラムチケット:¥1,000
問い合わせ:075-708-8591
http://a-c-k.jp
text:Natsuko Konagaya