カミラ王妃、女王が愛用していたサファイアのティアラを継承して晩餐会へ。

Culture 2022.11.24

新国王初の公式晩餐会では、キャサリン皇太子妃ダイアナ妃ティアラを着用して注目を浴びる一方、新しい王妃も由緒あるジュエリーを身につけた。

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11月22日、南アフリカ共和国大統領を迎えた公式晩餐会でのカミラ王妃。photography: Chrsi Jackson/Getty Images

エリザベス女王が亡くなる前から明らかになっていたのは、女王の個人資産の大半がチャールズ3世と妻のカミラ王妃に行くことだ。新国王即位後、初の公式晩餐会はまさにそのことを示した。バッキンガム宮殿に南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領を迎えた晩餐会で王室メンバーは、由緒あるジュエリーを身につけて華やかさを競いあった。プリンセス・オブ・ウェールズのキャサリン皇太子妃は、かの有名なティアラ、ケンブリッジ・ラバーズ・ノットを着用した。1914年に英国御用達ジュエラーのガラードがメアリー王妃の注文を受けて製作し、その後ダイアナ妃が結婚の際に受け継いだものだ。カミラ王妃は同じぐらい有名なロイヤルジュエリーを身につけた。エリザベス女王が愛用していたティアラとネックレス、イヤリング、ブレスレットのジュエリーセットは、ミッドナイトブルーのベルギー・サファイアが美しく輝く。

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そもそも1947年にエリザベス女王は父ジョージ6世からベルギー・サファイアのネックレスとイヤリングをプレゼントされた。その後、エリザベス女王は1965年のドイツ訪問、1989年のシンガポール訪問、2015年の中国国家主席のロンドン訪問の際にティアラとともにこれを身につけた。その姿だけが人々の記憶に残り、多くの人は忘れているだろうが、このティアラ自体は19世紀後半から20世紀初頭にかけてのベルギー国王レオポルド2世の娘、ルイーズ・ド・ベルジックのネックレスの石で作られたものだ。レオポルト2世がオークションで売却した後、エリザベス女王が1963年に買い取って王室のサファイアコレクションに加え、ティアラとブレスレットに仕立てなおして愛用していた。このブレスレットも今回、カミラ王妃の手首に巻かれていた。

text: Anne-Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr)

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