レオナルド・ディカプリオ、『タイタニック』のオーディションで落とされかけていた!? 監督が証言。

Culture 2022.11.28

現在68歳の監督は、レオナルド・ディカプリオが『タイタニック』のジャック役を逃しそうになったエピソードを語った。オーディション時のレオの態度が原因だったと言う。

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ゴールデン・グローブ賞授賞式でのジェームズ・キャメロン監督とレオナルド・ディカプリオ。(ビバリーヒルズ、1998年1月18日) photography: Getty Images

『タイタニック』のジャック役はレオナルド・ディカプリオのハマり役にしか思えない。だがジェームズ・キャメロンは、『タイタニック』のオーディションで彼を落としかけたそうだ。11月22日に公開されたGQ誌のインタビューで監督は、それまでに『ギルバート・グレイプ』や『ロミオ+ジュリエット』で頭角を表していたこの俳優のオーディションでの態度に戸惑ったことを語った。

現在『アバター;ウェイ・オブ・ウォーター』のプロモーション活動中のジェームズ・キャメロン監督は当時を振りかえった。「レオがやってきて、もちろん私を含めてみんなが魅了された。そこで、『いいね、じゃあ、ケイト(・ウィンスレット)と合わせてみよう』と言った」と監督。これまでジャック役のオーディションを数えきれないほどやってきた監督としては、すでにローズ役に決まっていたケイト・ウィンスレットにレオナルド・ディカプリオがどうからむかをみてみたかったのだ。「するとレオは『台本読みをしろってこと?』と聞いてきた。『そうだよ』と答えたところ『僕はそういうことはしないことにしているんだ』と返された」

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「やらなければ役はあげられない」

監督の記憶ではその答えを聞いてすぐにレオと握手し、「ご苦労さまでした」とお引き取りを願った。するとレオは慌てたようだった。「彼はこんなふうに言った。『ちょっと、ちょっと待って。それをしなければ役はなしってこと? そんなことで?』そこでこんなふうに答えた。『そりゃそうさ。だってこれは俺の人生の2年をかけて撮る大作だ......キャスティングを間違えて全部を台無しにするわけにはいかない。だからやらなければ役はあげられない』とね」。するとレオナルド・ディカプリオも最終的に折れた。

しぶしぶながら、ようやく若いレオもケイト・ウィンスレットとのセリフ読みに同意した。「全身全霊でいやがっていることは伝わってきた。私が『アクション!』と言うまではね」と監督。その瞬間、レオは「ジャックに変身」したのだった。

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『タイタニック』のローズ役(ケイト・ウィンスレット)とジャック役(レオナルド・ディカプリオ)。photography: Getty Images

「ケイトがパッと顔を輝かせるとふたりはやりとりを始め、レオはそのシーンを演じた。『オーケー、彼だ』と心の中で思ったね」と監督。

1997年に劇場公開された『タイタニック』はあらゆる記録を塗り替えた。第70回アカデミー賞では14部門にノミネートされ、11部門で受賞している。1998年3月23日の授賞式でジェームズ・キャメロン監督はジャックの名セリフ「私は世界の王だ!」を口にし、以後、レオナルド・ディカプリオは、ハリウッドで最も影響力のある俳優の一人となった。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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