モナコ公国アルベール2世が双子の教育やシャルレーヌ公妃の近況を語る。
Culture 2022.11.29
アルベール2世がモナコの日刊紙『モナコ−マタン』の取材に応じ、子供たちの教育について語った。また、昨年、何カ月も療養していた妻のシャルレーヌ公妃の健康状態についても語った。
アルベール2世が公の場で語る機会は滅多にないが、11月19日のモナコの建国記念日に、近況を語ってくれた。
『モナコ−マタン』紙上で、64歳の王子は、元南アフリカの水泳選手シャルレーヌ公妃との間に生まれた双子のジャック公子とガブリエラ公女の教育について語った。「シャルレーヌ公妃と共に、私たちはふたりの子どもたちにとって必要不可欠な価値観を学ばせています。彼らは8歳になります。まだ幼いですが、成熟度や世界に対する認識という点では、かなり成長しています。子供の成長を見ることは、どんな親にとっても素晴らしいことです」と語った。
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世襲の王子として、ジャック公子はいつか父の後を継ぐことになる。そしてアルベール2世は、かつて実の父であるレーニエ3世から受けた未来の君主としての教育をすでにジャック公子が受けていると語った。「もちろん、ジャックはこれから少しずつ強さを身につけていかなければなりません」と、グリマルディ家の末裔であるアルベール2世は強調する。
「"知識"、"情報"、"行動"が一通り揃っていることが重要です。また、例を示しながら教えていくことも大切です。そして、公国とは何か、公国を象徴するもの、公国をどうしたいのかをしっかりと認識し、公国をより魅力的にし、他国との関係において、より大きな意味を持てるようにしていくことが必要です」。
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モナコを統治するふたり?
この先、ガブリエラ公女の居場所はどうなるのだろうか? アルベール2世は、「ジャック公子は世襲の王子」と強調する。ガブリエラ公女もまた、公国では確かに役割を担っている。「彼女は弟を助けるためにできるだけサポートをしなければなりません。ガブリエラ公女は、ある種の責任を支え、分担する重要な役割を担っているのです。彼らはすでに非常に親密で、非常に協力しあっているのです。当面はあまり区別しない方がいいでしょう。小さな一歩を踏み出すことが重要です」。
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シャルレーヌ公妃は今も疲れを感じるときがある
アルベール2世はこの取材の場を借りて、妻の公職復帰について語った。「彼女の健康が回復し、赤十字社、動物保護活動、財団、その他の慈善団体の代表として、公国内の多くのイベントに参加できるようになったことを大変うれしく思っています」。
それでも、シャルレーヌ公妃は疲れを感じるときもあるようだ。「自分自身を見つめ、その他の活動に取り組むにはまだ時間が必要です。しかし、彼女は乗り越えていけるでしょう」。
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モナコ公国のアルベール2世とシャルレーヌ公妃、予期せぬ仲睦まじい姿
昨年、シャルレーヌ公妃は耳鼻咽喉科の感染症で数カ月間南アフリカに滞在し、長期不在となったことから、離婚の可能性が噂された。その後、彼女は「肉体的・精神的疲労」のため、スイスの専門施設に収容された。アルベール2世は6月、フランスの新聞、『Journal du Dimanche(ジュルナル・デュ・ディマンシュ)』のインタビューに応じ、10カ月間妻が不在だったことについて「悪意のある噂を流され、傷ついた」と述べた一方、妻が戻ってきたことは「喜ばしいこと」だと説明した。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi