秋の霧に包まれた墓所......ダイアナ妃の弟、姉が眠る美しき島の写真を投稿。

Culture 2022.12.01

1997年8月31日、ダイアナ妃は悲劇的な交通事故で亡くなった。現在、彼女の遺体は、イギリス中部の(ボートでしか)立ち入ることができない島にあるダイアナ妃が幼少期を過ごした場所に眠っている。

 

 

オルソープ邸の全景(1枚目)。ノーサンプトンシャー州にあるダイアナ・スペンサーの墓があるオルソープ・ハウスの小島は、一般には立ち入ることができない(2枚目)。Instagram@charles.earl.spencer

神秘的な雰囲気に満ちた霧の朝、荘厳なオルソープ邸、そしてダイアナ妃が眠る小さなプライベートアイランドを訪ねる。ダイアナ妃の弟、チャールズ・スペンサーがインスタグラムに投稿した写真だ。キャプションには、「今日は霧のかかった美しい朝」と書かれている。パリのアルマ橋の下で交通事故死したダイアナ妃は、14歳からチャールズ皇太子と結婚する1981年7月29日まで、実家で暮らしていた。1997年9月6日の葬儀の数日後、彼女はそこに埋葬されたのである。

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心動かされたコメント

この写真を見て、ネットユーザーは感動した。「この霧はまるで囁くような風だ!」と叙情的な声も聞かれた。ある人は「美しい。このような美しさと歴史に囲まれていることは、とても幸運なことです。お姉様がご存命で歳を重ねていたら、と想いを馳せます」や「美しく、穏やかでとても雰囲気のある場所ですね」と熱く語る人もいた。

しかし、ダイアナ妃の置かれた立場を快く思っていない人もいて、その場所の寂しさを嘆いていた。「世界で最も象徴的で美しい女性が、たったひとりでそこにいるなんて」と、チャールズ・スペンサーのフォロワーのひとりは悲しんだ。ウィリアム皇太子ハリー王子の母の墓地は、一般の人が立ち入ることのできない中央の小島に据えられている。

スペンサー家が数世代にわたって所有するオルソープ邸は、5世紀前に建てられ、マンハッタン島(5900ヘクタール)とほぼ同じ広さの5300ヘクタールの巨大な土地に広がっている。本館は90室以上の部屋からなり、家具や美術品のコレクションが充実している。

 

 

ダイアナ妃に捧げられたオルソープ・ガーデンズの寺院。Instagram@charles.earl.spencer

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マウソレウム(大型の墓地)

オルソープ・ガーデンズは、夜明けに起きれば、鹿などの野生動物が見られ、ダイアナ妃を偲ぶための寺院もあり、一般公開されることもある。このマウソレウムは、彼女の祖先である「ナポレオン戦争初期のイギリス海軍のトップ」ジョージ・ジョン・スペンサーがオーダーしたものだ。オルソープの庭園を歩き、ダイアナ妃の墓地に参拝するには、夏まで待たなければならない。

text: Annabelle de Cazanove (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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