英国王室メンバーが、クリスマス前夜にプレゼントを開封するのはなぜ?

Culture 2022.12.04

せっかちな人は喜びそうな風習だ。19世紀後半から、英国王室の人々は12月24日にイングランド東部のサンドリンガムにある王宮で贈り物を交換したり、包装を開けたりするのが習慣になっている。

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ウィンザー城のクリスマスツリーに見入るフィリップ殿下とエリザベス女王。(1969年1月1日)photography: Bettmann / Getty Images

イギリスやフランスの子どもたちの多くは、12月25日のクリスマス当日にプレゼントを開けるが、ジョージ王子ルイ王子、そしてシャーロット王女は、事前にプレゼントを開ける特権を持っている。英国王室のホームページの風習や伝統に関するページには、「クリスマス・イブの夜、王室はプレゼントをテーブルに並べ、ティータイムに交換する」と書かれている。

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名称変更

この習慣は、英国王室の起源がゲルマンであり、1917年までザクセン=コーブルク=ゴータ家という名前を使っていた(戦後、国民のドイツに対する批判的な世論に直面した国王ジョージ5世はウィンザー家に変更することを決めた)ことにさかのぼる。

ドイツでは、12月24日の午後4時ごろ、お茶の時間に大人と子どもがプレゼントを交換するという伝統がある。19世紀、ヴィクトリア女王とアルバート公が、ドイツで「Heiligabend Bescherung」(ハインリッヒ・アーベント・べシェールング:ドイツ語で「クリスマスイブのプレゼント」を意味する)と呼ばれるこの行事を普及させたのである。同日、ロイヤルファミリーはサンドリンガム・ハウス内のセント・メアリー・マグダレン教会で礼拝に参加をする。

text: Annabelle de Cazanove (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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