「恥知らず」「偽善者夫婦」......ネットフリックスドュメンタリー「ハリー&メーガン」、公開前から大バッシング!
Culture 2022.12.06
ハリー王子とメーガン夫人のネットフリックスドキュメンタリーの予告編が公開された。イギリスのネットユーザーからは、反感の声が続々とあがっている。
ニュージーランドを公式訪問中のハリー王子とメーガン夫人。(ロトルア、2018年10月31日) photography: Getty Images
なかなか刺激的なタイミングだ。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃がアメリカに到着したとたんにハリー王子とメーガン夫人が話題をさらってしまった。ネットフリックスのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」の予告編が公開されたのは、皇太子夫妻が米国到着した翌日の12月1日。王室ファンには待望のニュースかもしれないが、イギリス王室は戦々恐々としている。本編公開は12月8日とも噂されているが、予告編だけでもすでに想像を巡らせるには十分な内容だ。ただ、ハリー王子夫妻をよく思わない人も多い。
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オプラ・ウィンフリーとのショッキングなテレビインタビューでハリー王子とメーガン夫人はすっかりイギリス国民の支持を失った。あまつさえ、イギリス王室が今日陥っている苦境の原因のようにみなされている。とりわけ非難されているのは、アンドルー王子に対する性的暴行訴訟などスキャンダル続きのイギリス王室のイメージをさらに悪化させた点だ。
だから、リズ・ガルバス監督によるネットフリックスドキュメンタリー「ハリー&メーガン」の予告編を苦々しく思う人がいるのも当然だ。SNSでは、なかなか手厳しいコメントが飛びかっている。ネットフリックスのツイッターアカウントには「自分の家族に残酷な振る舞いをする自己中心的なカップル(中略)恩知らず」、あるいは「気色悪い。ネットフリックスは嘘つきであることが明らかなカップルを宣伝しているだけでなく、ウェールズ公爵夫妻のボストン訪問という素晴らしいニュースの妨害をしている。(メーガン夫人とハリー王子は)宣伝という手段なしに人々の関心を引くことができないことを今回証明した」といったコメントが寄せられた。「こんな偽善者カップルは前代未聞だ。チャールズ国王はふたりを除名して王族の特権をすべて取りあげるべきだ」と自らツイッター投稿した人もいた。
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宣戦布告
王室担当記者たちも似たり寄ったりの論調だ。ハリー王子が毛嫌いしているイギリスのタブロイド紙、「デイリー・メール」は「宣戦布告」の言葉を使ってこの騒動を取りあげた。ハリー王子とメーガン夫人が他の王室メンバーと和解することはあり得ないだろうと彼らは見ている。たとえひそかに期待する向きがあったとしても。「こうした事態になるのは予想していました」と王室の関係者は同紙に語った。
それにしても、このタイミングだ。エリザベス女王が亡くなって3ヶ月、開かれた新しいイギリス王室のイメージを打ち出すべく、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が8年ぶりにアメリカを訪れたばかりだった。
皇太子夫妻がボストンでの行動を開始したとたんに予告編が公開されてニュースになった。この点もネットユーザーが憤慨する理由のひとつだ。「(メーガンとハリー)は、人生をふたりで生きるよりも自分たちの物語を語ることに多くの時間を費やしてきた。ネットフリックスは明らかにふたりの味方だ。イギリス王室がボストンでニュースになっているまさに本日、この発表をおこなったのだから。これまでH&M(ハリーとメーガン)、W&K(ウィリアムとキャサリン)を楽しんできたけれど、公の場での喧嘩はやめてほしい。内輪で解決して!」という怒りのツイートもあった。
They’ve spent more time telling their story than actually living their story together. @netflix is clearly on their side since the announcement came today while the Royals are in Boston making their own headlines. I enjoyed H&M and W&K until this public row. Fix it privately men!
— Priscilla Pilon (@PriscillaPilon) December 1, 2022
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注目を集めようとするハリー王子夫妻
ウィリアム皇太子夫妻の外遊中にハリー王子夫妻が注目を集める行動に出たのは実のところ今回が初めてではない。2019年にウィリアム皇太子夫妻がパキスタン訪問中、イギリスのITVテレビはハリー王子夫妻のドキュメンタリーを放送し、出演したメーガン夫人はつらい時期があったと目を潤ませながら告白した。
一方、米国内では以前ほどではないとはいえ、サセックス公爵夫妻は相変わらず人気がある。「人々が憎しみをぶつけるのにはうんざり。このカップルには自分たちのストーリーを語る権利がある。ふたりが嫌いなら見なければいい! まったく、わざわざコメントするなんて大きなお世話。ふたりが平和に暮らせるようにそっとしておいてあげて」というツイートがあった。
いずれにせよ、本編が公開されれば、ふたりの人生はありとあらゆる批判や抗議、コメントにさらされることだろう。
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text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)