王室は警戒体制? メーガン夫人とハリー王子、ニューヨークで人権賞の授賞式へ。

Culture 2022.12.08

まもなくNetflixでふたりのドキュメンタリーが配信されるとあって、心穏やかではいられないイギリス王室を尻目に、リー王子夫妻は12月6日、ロバート・Fケネディ人権財団の「リップル・オブ・ホープ(希望のさざ波)アワード」授賞式に出席し、賞を授与された。

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ロバート・Fケネディ人権財団の「リップル・オブ・ホープ(希望のさざ波)アワード」でのメーガン夫人とハリー王子。(2022年12月6日、ニューヨーク) photography: Abaca

ロンドンから遠く離れた地で、ふたりはもう黙らないことにしたようだ。Netflixのドキュメンタリーの配信開始を目前にしてバッキンガム宮殿がやきもきする間、ハリー王子メーガン夫人は12月6日、ニューヨークでロバート・Fケネディ人権財団の「希望のさざ波アワード」の式典に受賞者として出席した。ふたりが授与されたのはロバート・F・ケネディ人権賞で、イギリス王室内での人種差別に対する姿勢が評価された。「ふたりは、英国で最も古い歴史を持つ組織の中において、あなたたちのやっていることは間違っている、構造的な人種差別は許されないし、メンタルヘルスに対する誤解をそのままにしてはいけないと主張しました」と、ロバート・F・ケネディ(RFK)人権財団の会長でRFKの娘であるケリー・ケネディはスピーチした。

「ふたりは、そんな主張をすれば仲間はずれにされ、家族も組織内での地位も失い、人々から非難されることを知っていました」とケネディ会長は続けた。「でもふたりは行動に移しました。権威に対する疑問を持たなければ、自分らしく生きられないと信じたからです」

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語ることが及ぼす「大きな影響」

ハリー王子夫妻も壇上で受賞スピーチをした。メーガン夫人はこの機会にRFKを賞賛し、この人物に影響を受けたことを語った。「公正で平和な世界というRFKの持続する夢は、単なる希望にとどまりません。これは直接的な要求であり、具体的な挑戦であり、行動への呼びかけであり、個人の勇気と連帯精神を試すものなのです」と言うと、「その人類への呼びかけは、1966年にケープタウン大学でRFKが演説したとき以来、今日でも意義を失っていません。かの地を私たちは訪れ、その時のことは私たちの心に深く刻まれています。RFKは社会全体のためのビジョンを授けてくれたのです」

妻の隣に座ったハリー王子は語ることの大切さを強調し、「結局のところ、我々は経験やストーリーの共有が大きな影響を与える世界に生きています」と言い、さらに「指導的な立場や影響力のある立場などにいる場合」、それがことさら重要であることを述べた。

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愛情深いハリー王子

暴露的な内容になることが予想されるNetflixドキュメンタリーの公開を2日後に控え、ハリー王子夫妻がニューヨークの授賞式に姿を現したことはおおいに注目を浴びた。そしていつものようにハリー王子は妻へ愛情深い態度を示した。ディナーの際にはメーガン夫人を守るように腕を回し、何度か愛情のこもったしぐさを交わしていたことを「デイリー・メール」紙が一連の写真で報じている。ふたりの絆は王制に負けないくらい強固なのだろう。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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