離婚から30年、アンドルー王子の元妻セーラ・ファーガソンがカムバック。
Culture 2022.12.12
30年前にアンドルー王子と別れて以来、初めて元妻セーラ・ファーガソンがロイヤルファミリーのクリスマスの祝祭に招待される。
ヴェネツィア映画祭に登場したセーラ・ファーガソン。(2022年9月7日)photography: Getty Images
ウインザーハウスに白旗か。セーラ・ファーガソンはチャールズ3世に招かれ、サンドリンガム・ハウスで王室一家とクリスマスを過ごすことになった。30年前にアンドルー王子と別れて以来、初めてのことである。
11月28日(月)付の英タブロイド紙『ザ・サン』が掲載した王室関係者のコメントによると、「アンドルー王子は公の場から排除されるかもしれないが、家族のクリスマスから排除されることはない」という。サンドリンガム・ハウスのスタッフは、ウッドファーム(敷地内にある王室専用の離れの建物)をヨーク家全員のために準備する任務に追われている。セーラ・ファーガソンは、「30年間、彼女はクリスマスのディナーをひとりで過ごすことに慣れていました。でも、今は状況が違います」。これには間違いなくエリザベス女王の死が関係している。
『ザ・サン』は、12月25日にセント・メアリー・マグダレン教会まで歩く伝統的な行事の際に、セーラ・ファーガソンがアンドルー王子と2人の娘、ユージェニー王女とベアトリス王女とともに登場するかどうかは明言していない。
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王室からの追放
セーラ・ファーガソンがウィンザーのクリスマスに最後に招待されたときから、30年が経った。1992年の夏、アンドルー王子と別居が発表されて数ヵ月後、スコットランドのバルモラル王宮で休暇を過ごしていたヨーク公夫妻(アンドルー王子とセーラ・ファーガソン)の盗撮写真が『デイリー・ミラー』紙の一面に掲載されたのである。南仏のプールサイドでトップレスのセーラ・ファーガソンが、ファイナンシャルアドバイザーで恋人のジョン・ブライアンに足の指をくわえられているところを撮られ、世界中に広まった。
このスキャンダルをきっかけに、彼女と王室は決定的に決裂した。エリザベス女王は即座に彼女をウィンザー家の隠語である「ファーム」から追放した。フィリップ殿下も彼女との交流を一切拒んだ。それ以来、セーラ・ファーガソンはサンドリンガム・ハウスでクリスマスを祝う権利はなかった。エリザベス女王が2019年、ハリー王子とメーガン夫人の結婚式に彼女を招待するなど多少復帰はしたものの、厳しい状況は続いたのだ。
セント・メアリー・マグダレン教会で一緒にミサに参加するセーラ・ファーガソンとダイアナ妃。(1988年12月25日、サンドリンガム)photography: Getty Images
しかし、この排除の間も、セーラ・ファーガソンは、どんな困難にも負けず、前夫アンドルー王子と非常に良好な関係を続けた。現在も、ウィンザー・パークにあるアンドルー王子の住居「ロイヤル・ロッジ」で一緒に暮らしている。そのため、イギリスのメディアからは「いつか再婚するのではないか」という声も聞かれるほどだ。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi