モネの作品を光で描いた、ダニエル・ブラッシュの展覧会とは?

Culture 2024.01.11

ヴァン クリーフ&アーペルの支援のもと、2012年に開校したジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」は、1月19日より、東京 六本木の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、美術展『ダニエル・ブラッシュ展 ー モネをめぐる金工芸』を開催。

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ダニエル・ブラッシュ  連作「モネについて考える」 Photography : Takaaki Matsumoto

本展は、素材の詩人であり、金属加工職人であり、宝飾職人、哲学者、エンジニア、画家、そして彫刻家でもある現代アメリカのアーティスト、ダニエル・ブラッシュにオマージュを捧げるもの。

エキシビションの第1章では、ジュエリーから芸術作品、オブジェまで、彼の幅広い作品の中に見られる、伝統的な芸術のカテゴリーを超えた多様な素材や表現方法を紹介する。第2章では、ブラッシュの連作「モネについて考える」にハイライトを当て、素材の特性を活かした極めて優美なオブジェを生み出す彼の類いまれな能力を探る。

ジュエリー史家のヴィヴィアン・ベッカーの言葉を借りると、ダニエル・ブラッシュの連作「モネについて考える」は、「いくつもの線を使って繊細に、光を分割する特定の角度で綿密に彫られているため、油彩や水彩など、光以外の色素では作り出せない、温かく、深く、情緒に訴える色彩を見る人の目に映し出す」もの。そして彼は「芸術とジュエリーの関係性について熟考し、これに挑戦している。同時に、芸術とジュエリーの関係性を新たなレベルの啓示、メッセージ、意義、感情的影響に引き上げ、そのすべてを『モネについて考える』シリーズで具現化」しているのだ。

「彼の作品を見て、こんなことは不可能だと考える人もいるでしょう」とヴァン クリーフ&アーペル プレジデント兼CEOのニコラ・ボスは語る。ダニエル・ブラッシュの作品を日本で初めて紹介する機会となる本展へ足を運んでみては?

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ダニエル・ブラッシュ 《山》 Photography : Takaaki Matsumoto

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ダニエル・ブラッシュ 《無限のリング》 Photography : Takaaki Matsumoto

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ダニエル・ブラッシュと愛用の装飾旋盤。「アメリカの偉大なアーティストであり、金細工職人、画家、彫刻家、哲学者、エンジニア、そして謎に満ちたダニエル・ブラッシュは、ルネサンス的教養人というよりはむしろ現代の錬金術師でした」とジュエリー史家のヴィヴィアン・ベッカーは語る。ブラッシュは2022年に亡くなったが、今回の展覧会にあたり妻のオリヴィアが来日し、ベッカーとイブニング カンバセーションを開催する。 Photography : Nathan Crooker

『ダニエル・ブラッシュ展 モネをめぐる金工芸』

期間:2024年1月19日(金)〜4月15日(月)
場所:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
東京都港区赤坂9-7-6
0120-50-2895(レコール事務局/フリーダイヤル)
開)10:00〜19:00
休)1月30日(火)、2月13日(火)、3月11日(月)
入場無料/予約不要
www.lecolevancleefarpels.com/jp/ja/exhibition/daniel-brush-thinking-about-monet

イブニング カンバセーション:連作「モネについて考える」

日時:2024年1月19日(金)17:30〜19:00
場所:ザ・リッツ・カールトン東京(1階 - パークビュールーム)
予約 : www.lecolevancleefarpels.com/jp/ja/person-conversation/thinking-about-monet

 

text:Natsuko Kadokura

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