ハリー王子の子どもが正式に「リリベット王女」、「アーチー王子」の称号になる。

Culture 2023.03.14

ハリー王子メーガン夫人ロサンゼルスで娘の「プリンセス・リリベット・ダイアナ」の洗礼式をしたことを発表、翌日の3月9日、英国王室のウェブサイトが更新され、ふたりの子どもの表記が「アーチー王子」「リリベット王女」となった。

ハリー王子とメーガン夫人の広報担当者は3月8日、「プリンセス・リリベット・ダイアナが3月3日、ロサンゼルスのジョン・テイラー大司教から洗礼を受けたことをここにお知らせいたします」と発表した。このお知らせの中にさりげなく盛りこまれていたこと、それは子どものファーストネームの前に、「プリンセス」という称号がついていたことだ。翌日、英国王室の公式サイトは夫妻の子どもの名前の前に「プリンス」と「プリンセス」の称号を加えた。

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称号と同時に名前も変更

同時に、名前も変更になった。更新される前のリリベットとアーチーの苗字はマウントバッテン・ウィンザーだったが、いまやプリンス・アーチー・オブ・サセックス(3歳)とプリンセス・リリベット・オブ・サセックス(1歳)となっている。BBCによると、両親は当面、子どもたちが王室の称号を使用するのは公的な場でのみと考えているそうだ。つまり、学校などでは使わない。

心境の変化

サセックス公爵夫妻の子どもたちにこうした称号を与えることには異論もあったようだ。2021年3月、アメリカのトーク番組で司会のオプラ・ウィンフリーに、当時リリベットを妊娠していたメーガン夫人は息子アーチーについてこんなふうに語っている。「あの人たち(イギリス王室)は、息子を王子にしたくないと言いましたが(中略)、それは慣例とは異なります。これでは特別な警備の対象にもなりません。とてもつらいことです」と。どうして王室は態度を変えたのだろうか?

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法律ではどうなっているのか

国王の孫の敬称については100年以上前に明文化されている。エリザベス女王の曽祖父であるジョージ5世が1917年の法令で、現君主の孫は王子と王女を名乗る特権があることを宣言した。

もっともチャールズ3世は特許状によってこの特権を差し止めることもできた。特に、サセックス公爵夫妻は米国に移住しており、王室としての活動を公式にいっさいしていない。なお、王位継承権第6位のアーチーと第7位のリリベットに対しては、父親から受け継げたはずの「殿下」の敬称は使わない。いずれにせよ父親のハリー王子自体、2020年に王室の公務から退くにあたり、自ら「殿下」の使用をやめている。

国王チャールズ3世とハリー王子は昨年末、アーチーとリリベットが「王子」「王女」の称号を使用できることを合意していた。これは、ハリーの回顧録『Spare』が出版され、ふたりの関係がさらに悪化する前のことだった。

text: Annabelle de Cazanove (madame.lefigaro.fr)

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