国王チャールズ3世とカミラ王妃、公式訪問先で罵声を浴びる。

Culture 2023.03.16

イングランド東部のエセックス地方を訪れた国王夫妻は、君主制に反対するグループからブーイングを受けた。5月6日の戴冠式までの間に王室反対デモがいくつか計画されているようだ。

 

Twitter@RoyalReporter

チャールズ3世カミラ王妃は、3月8日にイングランドエセックス地方のコルチェスターを公式訪問した。「エセックス読書年」という青少年読書奨励キャンペーンの式典出席のためで、イギリスの識字率向上プログラムの数々を支援しているカミラ王妃にとっては関心の高い分野だ。

74歳の王と75歳の王妃をひとめ見ようと、大勢の王室ファンが集まった。コルチェスターの図書館に国王夫妻が到着した際には大きな歓声が上がった。ところが、それをかき消すように反王室団体「リパブリック」の活動家たちが激しく野次を飛ばしはじめた。

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彼らは「Not My King(俺たちの王じゃない)」と書かれた横断幕を振り、君主に「対話しろ」と叫んだ。同団体の責任者のひとり、グラハム・スミス氏が「デイリー・メール」紙に語ったところによると、君主制の批判をしても大丈夫というメッセージを広めようとしているそうだ。「ますます多くの国民が王室への興味を失い、むしろ反感を持つようになっている。無駄で金のかかる戴冠式の代わりに真剣な公開討論が必要だ」と語った。

野次を飛ばしていたなかには理論家のピアーズ・コービンもいた。イギリス労働党の元党首、ジェレミー・コービンの兄は英国メディアから「陰謀論者」と呼ばれており、気候変動への懐疑論や2020年のロックダウンの際の反ワクチン論で悪名高い。

国王夫妻はブーイングを無視し、図書館の中へ。罵声の聞こえない安全な室内でボランティアの人々とティータイムを楽しんだ。国王がこの反王室団体と遭遇するのはこれが初めてではない。先月は、ロンドン北西のミルトン・ケインズ訪問の際、同様のデモがあった。また、昨年12月にイングランド北部のヨークを視察した際は頭に卵をぶつけられている。反王室団体リパブリックは、5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院で行われる戴冠式当日まで、こうしたデモをいくつも組織することを予定している。

text: Louis Delafon (madame.lefigaro.fr)

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