"古着屋巡礼"ドラマが映画化! 出演者が語る見どころ。
Culture 2023.04.14
Penのファッション企画からスタートし、YouTubeで大人気となったドラマ「東京古着日和」がついに映画化! 『大阪古着日和』として、お笑い芸人「さらば青春の光」の森田哲矢を主演に迎え、古着と恋を追い求める物語が4月21日から全国で順次公開される。
スクリーンで展開されるのは、虚構と現実が入り混じった世界観。古着を愛するお笑い芸人の哲矢(森田)は、ある日仕事の合間に訪れた古着店で1枚のトレーナー、そして店で働くアーティストの女性ナナ(花梨)と運命的に出会う。大阪を舞台に繰り広げられる、古着と下町グルメ、そして恋を巡る物語の行方は……?
映画のヒロインを務めたモデルでコラージュアーティストの花梨に、撮影中の思い出、自身が手がけた作品、そして古着愛を語ってもらった。
ーー主演の森田さんとの共演シーンがたくさんあります。共演前に感じていた印象と、共演後の印象を教えてください。
共演前にYouTubeを見ていたのもあって、ツッコミの激しい、テンションが高い、ちょっと圧がある感じの方なのかなと思ってました。でも、実際に会ってみたらすごい柔らかくて、すっとその場に馴染んでいるような……。いい意味で存在を消せて、急に存在感をウワッて巻き返せるっていう使い分けが、すごくプロだなってすごい思いました。
初対面の時、朝のロケバスで台本の読み合わせがあったんですけど、私がまったく違うシーンから始めてしまって(笑)。それにものすごく突っ込まれて、そのツッコミとか場の雰囲気がおもしろすぎて、ちょっと心がなごんだ瞬間でした。あと、森田さんがYouTube『五反田ガレージ』でこの映画のために作ったベンチが壊れたのも思い出します。DIYをテーマにYouTubeまでやってるのに、座ったらフツーに椅子が壊れたっていうのがすごくおもしろかったです(笑)。
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ーー食事シーンの『白扇』のカレーつけ麺、とてもおいしそうでした! 現場での食事や印象的だったお店を教えてください。
やっぱりカレーつけ麺は印象的でした。食べる時、めっちゃ熱かったですけど(笑)。
あとは「ぬんぽこ」の麻婆豆腐ですね。
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ーーPenの短期連載「映画『大阪古着日和』ができるまで」ではコラージュを担当されています。古着とコラージュ、どこか似ている印象もありますが、花梨さんがコラージュを手掛ける時に大事にされていることはなんですか?
古着とコラージュ、全体の色の配分とか、組み合わせ方は似ているかもしれません。「靴下のこの色に、このアイテムを合わせる」とか、「上着とボトムス、異素材同士で合わてみよう」みたいな思考はコラージュにも通じますね。
コラージュを手掛けるときに大事にしていることは「構図」です。自分の好きなものとか、自分の心とか「物語」も絶対的。でもいちばん大事なのは、人が見て、自分が見て、気持ちいい構図を作ること。
連載VOL.1は光石さんがテーマ。光石さんが好きなネイビーを軸にして……。なんか光石さんはちょっと丸いイメージだったんです。マルっていうか、曲線的な、地球、アース的な(笑)。カクカクしてなくて、滑らかな。
連載VOL.2の森田さんとかの方が、好きなものがカクカクってある感じ? ネタとかもちょっと毒舌味が多いし、そういうスパイス感がある感じでコラージュをカクカクさせて。森田さんはアメカジが好きだし、アメコミ的な要素を足してっていう感じで。ふたりの差が、自然と出ました。次は自分をテーマにコラージュするので、難しいです。
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ーー花梨さん行きつけの古着屋さんを教えてください!
富ヶ谷の「ミリヴィンテージ」、
下北沢の「フィルム」、
代官山の「ジャンヌバレ」、
あと代々木上原の「フロント11201」ですね。
あ、森田さんに古着買っていただきました! 撮影最終日で。「絶対に『メッカ』で買い物がしたい」って森田さんに言っていて。
プライベートでもほぼ、古着を着てますね。本当に、週6週ぐらいで着てます。
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ーー古着屋さんに行く時、お目当てのものを思い浮かべて出かけますか? それとも「出会い」を求めて出かけることが多いですか?
どっちもです。時間があると古着屋さんに行っちゃったりする。「欲しいもの」って、行きたいところに行ったらあるんですよ、本当に。でも際限なくなってしまうので、最近は「ちゃんと家の整理をしてから買う」っていう感じです。「古着でワクチン」っていうプロジェクトがあるんですけど、そうした取り組みに大量に寄付して、そしてまた古着を買う。循環させてます。
ーー花梨さんにとって「古着」とは?
「喜び」ですね。
監督・脚本・編集/谷山武士
脚本/廣川祐樹
出演/森田哲矢、光石研、花梨、東ブクロほか
2023年、日本、98分
配給/ラビットハウス
制作/TT BOOKS & FILMS
2023年4月21日(金)渋谷 ホワイトシネクイントほか、全国順次公開
https://osakavintagediary.com/
Olgou TEL:03-3463-0509
sinot TEL:03-5738-8853
3vintage https://3tokyo.base.shop
協力:メゾンローズ MAISON ROSE
photography: Seiichi Saito styling: Toshihiro Oku hair & makeup: Chiho Oshima collaboration: MAISON ROSE text: madame FIGARO japon