暴露本『不人気なチャールズ3世』に見る、新国王の意外な素顔20選!

Culture 2023.05.02

フランスの伝記作家、ベルトラン・メイヤー・スタブレイの著書『Charles III, le mal-aimé(原題訳:不人気なチャールズ3世) 』より、5月6日に戴冠式を迎えるイギリスの新君主に関するトリビアを紹介。

イギリス新国王はどんな人物なのだろう。エリザベス女王が亡くなって以来、意外な側面が知られるようになった。昨年10月には書類にサインする際、インクがもれる万年筆にいらだつ姿が話題に。海外訪問をきっかけに、歯ブラシにつける歯磨き粉は2cm、靴ひもにもアイロンをかけるなどのこだわりぶりも明らかになった。2023年4月19日にベルトラン・メイヤー・スタブレイの書籍『Charles III, le mal-aimé(原題訳:不人気なチャールズ3世)』がフランスで発売された。これまで側近しか知らなかったチャールズ3世の意外な顔を知ることができる本だ。

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●トリビア1:フランス産チーズが大好き

母エリザベス女王同様、肉は赤身よりも白身を好み、つけ合わせには野菜やサラダを選ぶ。大好きな料理のひとつがラムチョップのアーティチョーク添え。母と異なるのはチーズ、とりわけフランス産のチーズが大好きな点。

●トリビア2:寝ようと思ったらすぐに寝られる

ナポレオンごとく、チャールズ3世はどこでもいつでも寝られる特技がある。睡眠不足の場合、車、飛行機、電車を問わず、いつでも昼寝可能。

●トリビア3:キャビアが大嫌い

キャビアはぞっとするし貝類も苦手。イギリス王室の宴会メニューには御法度だ。一方、母エリザベス女王同様、シャンパントリュフには目がない。チョコと言えば1875年創業のロンドンの老舗チョコレート、シャルボネル&ウォーカーのヴァイオレットチョコレートも大好きなのは、祖母エリザベス王太后譲り。

●トリビア4:迷信深い

ウィンザー家のならわしとして食事の際、ひとつのテーブルに13人を座らせることは絶対しない。何らかの事情で13人になってしまった場合、テーブルをふたつに分けるか、従者を14人目の客として座らせる。

●トリビア5:飼い犬へのお見合い申し込みが絶えない

飼っているジャックラッセルテリア2匹、ブルーベルとベスと自分の犬をお見合いさせてほしいという申し込みを月に何件も受け取る。

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●トリビア6:幽霊の存在を信じている

幽霊の存在を確信しており、由緒ある建物には必ず幽霊がいるとよく語っている。もっとも幽霊を恐れてはおらず、共存しているそうだ。はじめて幽霊に出会ったのは子どもの頃、ウィンザー城だったとか。

●トリビア7:日記をつけている

母エリザベス女王同様、日記を書く習慣があり、毎晩寝る前にその日の出来事を小さな装丁ノートへまめにつづっている。

●トリビア8:30人以上の子どものゴッドファーザーになっている

そして、とても気配りの効いたゴッドファーザーでもある。時には所有している水彩画をお祝いにプレゼントすることも。

●トリビア9:国王に手紙を書くときのマナー

国王へ手紙を書く場合は、「Your Majesty(陛下)」で書きはじめ、結びの言葉は「I have the honour to be Your Majesty’s humble and obedient subject and servant(陛下の(謙虚で従順な臣下であり使用人であることを光栄に思います)」とするのがマナー。

●トリビア10:ホメオパシー

チャールズ3世はめったに病気にかからない。体に備わっている治癒能力に働きかけるホメオパシー療法で予防しているそうだ。国王のかたわらには医師が常駐しているが、それでもコロナにはかかってしまった。昔ポロ競技で落馬して以来、腰や背中に痛みがあり、自然治癒力に働きかけるオステオパシーの手技治療を定期的に受けている。また旅行にはトイレのマイ便座、フレームに入った写真数点、マイやかん、ミネラルウォーターを必ず携行するそうだ。

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●トリビア11:フランス語で話しかけられるのが好き。

チャールズ3世はフランス語を流ちょうに話し、王室の食卓でメニューはすべて、フランス語。

●トリビア12:ウィンザー城が嫌い

それというのもヒースロー空港発着機の飛行ルート上にあって騒音がひどいから。

●トリビア13:パスポートは不要

皇太子時代にはパスポートがあったが国王となった今、税関を通るのにパスポートは不要だ。荷物には黒い文字で「The King」と書かれている。王室メンバーはそれぞれ荷物のタグカラーを持っており、王妃は黄色、ウィリアム皇太子は赤......

●トリビア14:ドナルド・トランプも喫煙させてもらえない

タバコの臭いは大嫌い。外国の元首であっても、めったなことでは国王の前で吸えない。ましてやドナルド・トランプのキューバ葉巻なんて論外。

●トリビア15:特別な衣裳部屋がある

皇太子時代に公邸として使っていたクラレンス・ハウスには軍服専用の衣裳部屋があり、定期的にブラシをかけて手入れされている(もちろんブラッシングルームで)。

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●トリビア16:住居にはパニックルームが設置されている

バッキンガム宮殿にも私邸のハイグローブにも「パニックルーム」が設置されている。テロ攻撃を想定して、集中砲撃にも耐えられるよう厚さ50センチの耐火構造に守られた設計だ。化学兵器や生物兵器テロに備えて、ガスマスクや超高性能空気ろ過システムも用意されている。

●トリビア17:バッキンガム宮殿

バッキンガム宮殿には1514枚のドアと760枚の窓があり、清掃のサイクルは6週間。1883年に宮殿のボールルームに初めて電気が通り、その後1887年までに宮殿の残りの部分も電化された。現在、宮殿内にある電球は約4万個。宮殿の部屋数は775室で、公式行事や儀式等に使うステートルームが19室、王室ファミリーやゲストが使う私室が52室、スタッフの私室が188室、オフィススペースが92室、バスルーム78室等がある。このほかプール、郵便局、キャッシュディスペンサー、映画館、小手術室などもあり、総面積は77,000平方メートルだ。

●トリビア18:バッキンガム宮殿の庭園には30種類の鳥が生息

庭園の面積は16ヘクタールで、ヘリ発着場、湖、テニスコートなどがある。生息する鳥は30種類で350種類以上の野生植物が自生している。

●トリビア19:卵料理が好き

王室ファミリーは、王室の領地で放し飼いにされている鶏の卵が大好きだ。フライドエッグ、ポーチドエッグ、ココット、オムレツ等々食べ方はいろいろ。牛乳もウィンザーの領地で飼われているジャージー牛のものだ。

●トリビア20:伝統としてのキルト

チャールズ3世はスコットランドで休暇を過ごす際、とりわけバークホールの私邸にいるときはキルトを好んで着用する。選択肢は3つ。赤いロイヤル・スチュワート・タータンか、緑のハンティング・スチュワート・タータンか、それともグレーのバルモラル・タータンか。国王一番のお気に入りは、王室メンバーだけが着用できる3番目。エディンバラのキンロック・アンダーソン社が王室ご用達のサプライヤーとなっている。キルトの下には下着を着用しないというスコットランドの伝統をチャールズ3世が守っているかは不明。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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