意外と庶民派? モナコ公アルベール2世の教育方針。

Culture 2023.05.08

父のレーニエ3世の誕生日を記念して、地元誌「ハローモナコ」のインタビューに応じたモナコ公国のアルベール2世は、いくつかの秘密を打ち明けた。

thumb_monaco.jpeg

モナコ伝統のピクニックに出席したシャルレーヌ公妃、アルベール2世、双子のジャック公子とガブリエラ公女。(モナコ、2022年9月4日)photography: Photoshot/Aflo

レーニエ3世がもし生きていたら、5月31日に100歳の誕生日を迎える予定だった。この記念日の数週間前、息子であるアルベール2世は、地元誌「ハローモナコ」とのインタビューで、かつての君主が遺した(王位継承だけでなく)家族に関する遺産について語った。

アルベール2世は、4人の子ども、タマラ・ロトロとニコール・コステとの間に生まれたジャズミン・グレース・グリマルディ(31歳)とアレクサンドル・コステ(19歳)、そしてシャルレーヌ公妃との結婚で誕生した双子のジャック公子とガブリエラ公女(8歳)の父親である。今回、アルベール2世は「ハローモナコ」とのインタビューで家族のあり方について打ち明けたのだ。

アルベール2世は、父親であるレーニエ3世とは対照的に、「厳格で少し威圧的」と評される人物である。しかし、自分の子どもたちを彼ら自身のペースで成長させていると説明した。「子どもたちには自身で世界を切り拓き、成長してもらいたいと思っています。彼と彼女はとても陽気で好奇心が旺盛で、楽観的に生きています」と、ジャック公子とガブリエラ公女に関して語った。そして、「シャルレーヌと私自身が子どもたちにあれこれ指示する必要はありません」と続けた。

---fadeinpager---

「私はデッキを洗う係だった」

アルベール2世は、父親であるレーニエ3世から「シンプルなアドバイス」を受けたといい、その中には、「批判的思考を持ちながら他人の意見を聞くこと。言葉の真意を理解すること。周囲で起こっていることに注意を払うこと」などが含まれていたと語っている。

アルベール2世は、厳しくは育てられたが、家族との親密な時間、特に両親と休暇に出かけたときのことをよく覚えているという。「(冬は)スキーをする家族でした。そして夏には、みんなでヨットに乗ってショートクルーズに出かけました。船長は父。乗組スタッフもいましたが、私たちは皆、父の日々の雑用を手伝いました。私はデッキを洗う係でした」と振り返る。

いま、アルベール2世はそれを継承している。母グレース・ケリーに「アルビー」と呼ばれていた彼は、3月のガラのインタビューで、ふたりの子どもたちと過ごす時間を大切にし、午後は自分で(子どもたちを)学校に迎えに行ったりもすると述べた。また、自由時間には、伝統的な田舎や海での散歩を楽しんでいると語っていた。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories