胸キュンが止まらない! 韓国ドラマ名キスシーン9選。

Culture 2023.06.14

イベント好きの韓国は毎月14日にカップルにちなんだ記念日がある。2月14日はバレンタインデー、3月14日はホワイトデーと世界共通のカップル記念日はもちろん、バレンタインデーやホワイトデーに何ももらうことができなかった人が集まってジャージャー麺を食べる4月14日のブラックデーなど、ユニークな記念日が目白押しだ。
6月14日は恋人たちを盛り上げるキスデー。そんなキスデーに観たい、キスシーンが魅力的なドラマを『愛の不時着』で韓国ドラマに沼落ちしたエディター・ライター吉田愛のセレクトで9つご紹介。

『愛の不時着』第7話のユン・セリ&リ・ジョンヒョク。

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Netflixシリーズ『愛の不時着』独占配信中

コロナ禍に、韓国ドラマに“沼る人”が続出、第4次韓ドラブームを牽引した大ヒットドラマ『愛の不時着』。このドラマでの再会がきっかけで、リアル夫婦となったヒョンビンとソン・イェジンのビンジンカップルのキスシーンの数々は、出会い、別れ、再会など、恋にまつわるこそばゆい感情を揺さぶられるものばかり。そんなドラマにおいて、沼に落ちるシーンのひとつでもあるのが前半のハイライト、7話の病院でのキスシーン。お互いの好意になんとなく気付いていたものの、ふたりが「自分たちの幸せ」よりも、それぞれが置かれる状況や立場から“相手の幸せ”を願うからこそ放ってしまう本心ではない言葉、そしてすれ違う気持ち。そんなもどかしさ120%の中で、お互いにとって“よっぽどの存在だ”と気付き、自分たちの幸せを受け入れたキスシーンは、涙なくしては見られない名シーンのひとつ。恋人やパートナーという、人間関係の最小単位のなかで、素直になることってやっぱり素敵なことだと気づかせてくれる、そんなシーン。

『愛の不時着』
●監督/イ・ジョンヒョ
●脚本/パク・ジウン
●出演/ヒョンビン、ソン・イェジン、キム・ジョンヒョン、ソ・ジへほか

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『賢い医師生活 シーズン2』第11話のチェ・ソンファ&イ・イクジュン。

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Netflixシリーズ『賢い医師生活』シーズン1~2独占配信中

医師としてともに働く大学時代の同級生5人「99ズ」を中心にした、病院で繰り広げられる喜怒哀楽を描いたヒューマンドラマ『賢い医師生活』。ユーモアあり、シリアスあり、ときにドラマあり、共通して心にじんわりしみ入るあたたかなストーリーは、いつの間にかキャスト全員に愛おしさを感じさせ、99ズの恋愛模様も自然に応援したくなってしまう。特に学生時代から片想いをしていたイクジュン(チョ・ジョンソク)が、99ズ紅一点のソンファ(チョン・ミド)と20年越しに結ばれる雨の中の車内でのキスシーンは、「長年の恋が叶って本当によかった……」と友だち目線でつい涙が溢れてきてしまう印象的なワンシーン。最終回では、99ズのほかのカップルのキスシーンにも胸がときめく。ほっこりした気持ちになりたい人、必見のヒューマン作品だ。

『賢い医師生活 シーズン2』
●監督/シン・ウォンホ
●脚本/イ・ウジョン
●出演/チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミドほか

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『マイネーム:偽りと復讐』第8話のユン・ジウ&チョン・ピルト。

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Netflixシリーズ『マイネーム:偽りと復讐』独占配信中

ハン・ソヒ演じる主人公ジウが、父親の死の真相解明と復讐を誓い、麻薬組織のボスの後ろ盾を得て、名前を変えて警察に潜入する復讐劇。アクション&ノワール作品ゆえ、目をつぶりたくなるシーンも多い中、身も心も傷つきながら生きてきたヒロインが、同じ境遇で生きてきたアン・ボヒョン演じるピルトと出会い、「もうひとりで苦しむな、いつでも俺を頼れ」と、言葉をかけられるシーンに胸をえぐられる。人生で初めて他人に寄りかかることを許され、復讐の怪物であったジウが初めて人間として心を開き、ふたりが距離を縮めていくキスシーン&ラブシーンは美しくも儚く、この幸せな瞬間がここで止まればいいのに……と願わずにいられなる。アン・ボヒョンの肉体美にも注目。

『マイネーム:偽りと復讐』
●監督/キム・ジンミン
●脚本/キム・バダ
●出演/ハン・ソヒ、アン・ボヒョン、パク・ヒスンほか

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『二十五、二十一』第13話のナ・ヒド&ペク・イジン。

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Netflixシリーズ『二十五、二十一』独占配信中

記憶の奥におぼろげに残る、フィルターで補正され、美化された切ない青春時代を描いたドラマ『二十五、二十一』。編集RF&筆者ともに、2022年のベスト韓国ドラマと挙げるほど沼落ちした作品の何よりの見どころは、キム・テリ演じるナ・ヒドと、ただいま兵役中のナム・ジュヒョク演じるペク・イジンの、眩しく煌めく恋愛模様。ドラマ全体でキスシーンはそこまで多くないものの、特に印象に残るのは、イジンがヒドと距離を取ろうとしたにも関わらず、ヒドの心からの声を聞き「ミチゲッタ(おかしくなりそう)」と言ってしまうほどにイジンが心を動かされ、ふたりが恋人として向き合うきっかけになった大切なキスシーン。その先のふたりのもどかしい関係性を予感させるような場所でのキスはどこか儚さを感じさせるものの、誰もが経験した若かりし頃の甘酸っぱい記憶が蘇るはず。

『二十五、二十一』
●監督/チョン・ジヒョン
●脚本/クォン・ドウン
●出演/キム・テリ、ナム・ジュヒョク、ボナ、チェ・ヒョヌク、イ・ジュミョンほか

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『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』第5話のユン・ジナ&ソ・ジュニ。

日本以上の年功序列文化(オッパ文化)や、大企業に勤めていることがよしとされる風潮、上司のセクハラ問題などなど、シリアスに捉えられがちな社会的テーマを扱いつつも、主人公であるふたりの関係性においては年齢やバックグラウンドにとらわれることなくキュンキュンするほどに可愛く恋模様を描いている『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』。チョン・ヘイン演じるジュニとソン・イェジン演じるジナのキスシーンがとにかく多いのも作品の見どころひとつ。特に第5話、ジュニの部屋でくつろぐお家デートでのキスシーンは、韓国では「飛行機キス」と呼ばれているそうで、観ているだけで胸キュンし、妄想が炸裂する人は多いはず。レイチェル・ヤマガタが歌う、このシーンで流れるオリジナルサウンドトラックは、恋ってやっぱりいいよね、と恋愛で傷ついた大人の心も包み込んでくれるような優しさがある。

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
●監督/アン・パンソク
●脚本/キム・ウン
●出演/ソン・イェジン、チョン・ヘインほか

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『わかっていても』第4話のユ・ナビ&パク・ジェオン。

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Netflixシリーズ『わかっていても』独占配信中

愛は信じられないけど恋愛はしたいハン・ソヒ演じるユ・ナビと、恋愛は面倒だけど友だち以上恋人未満の存在が欲しいソン・ガン演じるパク・ジェオンのロマンスを描いたドラマは、「リアルすぎる恋愛模様に、悲しいかな、共感できる……」との声も多数。そんな曖昧な関係性で迎えたナビの誕生日のシーン。ジェオンが韓国の誕生日の定番メニュー・わかめスープを作ってくれている台所でのキスシーンは、彼がとことんダメンズで人たらしなのはわかっていても、そんな彼に惹かれて心が揺り動かされるナビの気持ちに思わず感情移入してしまうこと請け合い。恋愛の甘酸っぱさや苦しさ、楽しさ、もどかしさ、すべての感情が一度に呼び覚まされて、(こんな人たらしはダメだとわかっていても)恋愛したくなる気分を爆上げしてくれるシーンもあり、ドラマでもある。

『わかっていても』
●監督/キム・ガラム
●脚本/チョン・ウォン
●出演/ハン・ソヒ、ソン・ガンほか

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『キム秘書はいったい、なぜ?』 第13話のキム・ミソ&イ・ヨンジュン。

パク・ソジュン扮するツンデレ御曹司イ・ヨンジュンと、その敏腕秘書キム・ミソ(パク・ミニョン)の甘々な恋愛模様にときにくすっと笑い、キュンとし、ときにはっとさせられ、一喜一憂してしまう韓国ドラマの王道ラブコメ。ソジュンファンが見たら嫉妬しちゃう?  でもこっそり見たい?  と思わせる軽快なラブコメから一転する、ロマンチックな濃厚壁ドンキスシーンは、このドラマのハイライト。こんなにお色気要素を出してくださるんですか……という感謝の気持ちとともに、このキスシーンを見たら誰もがソジュンに沼落ちするほど、セクシー炸裂。キス職人の異名を持つパク・ソジュンの、大人もキュンキュンさせられるロマンチックなキスシーンを堪能したいなら、まずはこちらのドラマから。

『キム秘書はいったい、なぜ?』
●監督/パク・ジュンファ
●脚本/ペク・ソンウ、チェ・ブリム
●出演/パク・ソジュン、パク・ミニョン、イテ・ファンほか

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『ウヨンウ弁護士は天才肌』 第13話のウ・ヨンウ&イ・ジュノ。

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Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中

韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる百想芸術大賞で、2023年度のテレビ部門大賞を受賞したパク・ウンビンが主演を演じた、自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士の成長を描いた『ウヨンウ弁護士は天才肌』。すべての人を魅了してしまう愛すべき演技はそれだけでドラマを見る価値ありだが、さらに視聴者の心をぽかぽかにしてくれるヨンウ&ジュノのカップルのキスシーンは、とにかく可愛い!のひとこと。手を繋ぐことにドキドキしたり、一緒に過ごすだけで幸せを感じられる、そんな初恋を思い出すようなシーンの数々は、何度も何度も見返したくなるはず。明かりがぱっと消え、シルエットのみが映るふたりのキスシーンは、恋愛に障害は関係なく、ただ愛し合う普通のカップルである、というメッセージが込められているような演出で、またほろりとさせられる。

『ウヨンウ弁護士は天才肌』
●監督/ユ・インシク
●脚本/ムン・ジウォン
●出演/パク・ウンビン、カン・テオ、チュ・ヒョニョン、カン・ギヨンほか

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『その年、私たちは』 第8話のクク・ヨンス&チェ・ウン。

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Netflixシリーズ『その年、私たちは』独占配信中

昔の恋人と再会したものの、素直になれないふたりの苦悩や切ない恋心に、同じく観ている私たちももどかしく、キュンキュンさせられるヒーリングドラマ『その年、私たちは』。この作品の名シーンを挙げよと言われたら、迷わず第8話の雨のキスシーンを指名。しくじり系カップルの葛藤や迷いを雨が流し、雨のなかでも太陽がきらきらとふたりの幸せな未来を照らすようなキスシーンは、とても美しくエモーショナル。さらにこのシーンで象徴的に流れてくるのが、BTSのVがソロで歌うオリジナルサウンドトラック「Christmas Tree」。この曲がまた心を揺さぶる。同時に、自分の心に素直になることで、いまよりもっと素晴らしい人生が切り開かれていくというドラマのメッセージがどこまでも心に響いているはず。

『その年、私たちは』
●監督/キム・ユンジン、イ・ダン
●脚本/イ・ナウン
●出演/チェ・ウシク、キム・ダミ、キム・ソンチョル、ノ・ジョンエほか

text: Ai Yoshida

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