チャールズ3世、エリザベス女王の愛馬が競馬で優勝し涙を流す。

Culture 2023.06.26

6月22日の名門競馬ロイヤルアスコットの3日目に、国王チャールズ3世はデザートヒーロー(Desert Hero)の勝利を目にした。カミラ王妃と共に感動を隠さなかった。

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感動に打ちひしがれるチャールズ3世とカミラ王妃。(アスコット、2023年6月22日) photography: Abaca

ロイヤルアスコット競馬場では、国王チャールズ3世の感動シーンが見られた。毎年行われるイギリスで最も人気のある競馬が行われる中、チャールズ3世は競技の結果に大変感動した。彼はロイヤルボックスと呼ばれる王室の特等席から、亡き母エリザベス女王の愛馬デザートヒーローの勝利を目にした。涙を浮かべながら、国王と妻カミラ王妃は、ウィリアム・ハガスが調教した愛馬が、勝利の可能性は極めて低いとされながらも勝利を勝ち取った姿を楽しんだ。ウィリアム・ハガス氏はまた、夫妻が「長い間アスコットを楽しみにしていた」と述べ、このレースが国王と王妃にとって「重要な」ものであることを強調した。これは6月22日、『デイリー・メール』が報じた内容である。2022年9月にエリザベス女王が亡くなって以降、初開催ということもあり、特に待ち望まれていたイベントであった。

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チャールズ3世は、勝利の可能性は極めて低いとされながらも勝利を収めた、デザートヒーローの姿を目の当たりにした。(アスコット、2023年6月22日)photography: Abaca

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母から息子へ受け継がれる情熱

間違いなく、エリザベス女王がチャールズ3世に競馬への情熱を吹き込んだ。70年以上の統治期間で、エリザベス女王はロイヤルアスコットで24回以上の勝利を収めた。「女王がどれほど誇りに思い、興奮していたことを考えると、ほろ苦い気持ちです」と彼女の娘アン王女はITVのインタビューで語った。アン王女によれば、この勝利は女王の夢を生き続けさせ、それ以上の意味を持つという。アン王女はその後、「なんと素晴らしいレースでしょう!」と叫んだ。

エリザベス女王は昔から馬が大好きだった。わずか4歳のとき、祖父ジョージ5世からシェットランドのポニー、ペギーを贈られた。2022年9月17日に『デイリー・メール』紙の取材に応じた彼女の競馬マネージャーによれば、「最後まで馬への愛」を語っていたという。エリザベス女王が亡くなる1週間前、ふたりはスコットランドで週末を一緒に過ごした。ふたりの熱狂的なファンは、戦略を練り、将来の計画を立てていたほどだったという。

text: Louise Lucas (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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