セクシーすぎて賛否両論のドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」、主演のリリー=ローズ・デップが批判に反論。

Culture 2023.07.03

シリーズにまつわる論争が激化する中、主演女優のリリー=ローズ・デップはドラマの原作者であるサム・レヴィンソンを擁護した。

セクシー過ぎる、過激なシーンや暴力的な要素がある......。米HBOで6月にリリースされたドラマシリーズ「THE IDOL/ジ・アイドル」は、批判の的となり、視聴者の不快感を引き起こし続けている。ジョスリン役を演じるリリー=ローズ・デップは、キャリアを復活させようとしながらも精神的に衰えつつあるポップスターを演じているが、「ユーフォリア/EUPHORIA」のクリエイターであるサム・レヴィンソンが脚本を手がけたこのシリーズを擁護している。

ナイトクラブオーナー、怪しげなグル、見習いの音楽プロデューサーを演じるザ・ウィークエンドとのセックスシーンをめぐる論争に直面したリリー=ローズ・デップは、個人的な意見そして制作チームのひとりとしての意見を述べた。「私たちは挑発的なことをしているとわかっていたし、最初からそれをやりたいと思っていた。そもそも純血主義的なものに興味を持ったことは一度もない」と6月27日発売のオーストラリア版「ヴォーグ」で明かした。さらに、賛否両論が巻き起こるドラマの内容を擁護し、「アートは分裂してこそ、より良いものになる」と述べた。

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撮影は順調に進行中?

「ユーフォリア/EUPHORIA」同様、「THE IDOL/ジ・アイドル」にも大胆なヌードシーンが数多く含まれている。しかし、リリー=ローズ・デップは「自身の役柄の冒険的な性質に立ち向かうことに熱心だった」と語っている。一方、過去にサム・レヴィンソンと一緒に仕事をした女優のクロエ・チェリーやシドニー・スウィーニーなどは、2022年1月に『インデペンデント』紙に対して、特定のシーンで自分たちに課せられた過剰で不当なヌードについて抗議した。ジョニー・デップヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップは、「THE IDOL/ジ・アイドル」の撮影現場での虐待や暴力の疑いを否定している。

「正直に言って、私は今までのどの撮影現場でもこんなに尊重され、安全に感じたことはなかった」と彼女は語り、チーム内で「お互いに築かれた信頼関係」を挙げた。下品さや卑猥さを叫ぶ批評家たちに対し、リリー=ローズ・デップは「私たちは高度に性的な世界に生きているので、それを探求することは興味深いことだと思う」と反論している。

 

シリーズの先行きは依然として不透明だ。先日、米エンタメサイト「レーダー・オンライン」は、すでに6エピソードから5エピソードに縮小された「THE IDOL/ジ・アイドル」のシーズン2はないと発表したが、その後、HBOはこれらの噂を否定し、同シリーズの将来は「まだ決定していない」と断言した。

text: Louise Lucas (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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