整形手術の失敗で表舞台から遠ざかっていたリンダ・エヴァンジェリスタ、雑誌の表紙に復帰。
Culture 2023.08.14
美容整形手術で顔と体を永久に変形してしまった58歳のカナダ人モデル、リンダ・エヴァンジェリスタは、シンディ・クロフォード、ナオミ・キャンベル、クリスティ・ターリントンらと並んでポーズをとった。
リンダ・エヴァンジェリスタが、ナオミ・キャンベル、クリスティ・ターリントンらとともに英国版雑誌『ヴォーグ』の表紙を飾った。Capture d'écran Instagram / @britishvogue
58歳のカナダ人のリンダ・エヴァンジェリスタがファッション界に復帰した。顔と体を“永久に変形”させる美容整形手術を受け、数年間表舞台から遠ざかっていた90年代を代表するスーパーモデルが、カムバックを決意した。2023年9月にプラチナブロンドヘアとスパンコールのブレザーワンピースで英国版雑誌『ヴォーグ』の表紙を飾ることになったのだ。
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その際、彼女のかつての仲間であるシンディ・クロフォード、ナオミ・キャンベル、クリスティ・ターリントンが撮影に加わった。4人の“スーパーモデル”たちは、ブラジル人写真家ラファエル・パヴァロッティのレンズの前で、時にはピンヒールのサンダルにイブニングウェア、時にはカジュアルな衣装でポーズをとった。
「彼女たちは、ファッション界に生まれたわけではありません。彼女たちは普通の女の子で、異なるバックグラウンドからこの業界に入ってきたのです」とアメリカ人ディレクターのロジャー・ロス・ウィリアムズは説明する。一方、英国版雑誌『ヴォーグ』の編集長を退任するエドワード・エニンフルは、Instagramの投稿で、「私の最後の9月号を祝うのに、何十年にもわたり、ファッションの概念そのものを定義してきた4人の女性たち以上にふさわしい方法があるでしょうか」と意気込みを語った。
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美容整形手術は大失敗に終わった
リンダ・エヴァンジェリスタが美容整形手術によって「変容」した後に自己表現するのは、これが初めてではない。2022年9月、58歳のスーパーモデルは、英国版雑誌『ヴォーグ』の表紙で顔に赤いスカーフを巻き、同じ色の高い帽子を被ったクローズアップ写真で初めて姿を現した。これは決して無関係なものではなく、実際には美容整形手術による身体の変更を隠していた。スティーブン・マイゼルの撮影に付随したインタビューで、彼女は「これは本当の私の顎と首ではありません」と語った。数年間にわたるクールスカルプティング(脂肪を冷却することによって破壊する美容整形技術)の影響で「別人のように」なってしまい、隠れることを余儀なくされてしまった。
フランソワ=アンリ・ピノーの元パートナーでもあるリンダ・エヴァンジェリスタは、このインタビューで、彼女がこの冷凍脂肪分解法に頼るに至った理由を振り返った。「クールスカルプティングの広告がいつも流れていて、何度も何度も“鏡に映る自分の姿は好きですか?”って聞かれて。それが私に語りかけたのです。特定の部位の頑固な脂肪が消えないのです。ダウンタイムも手術もなく、私は“魔法の薬”を飲んだのです。見栄っ張りだから、そうしてしまったんです」と告白した。「そして、それが裏目に出たのです。もし、その副作用が生活の糧を失い、自分が嫌になるほど落ち込むことになると知っていたら......そんなリスクは冒さなかったでしょう」と彼女は涙を流しながら語った。リンダ・エヴァンジェリスタは、この美容整形手術でまだ傷を負っているが、もう隠れるつもりはない。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi