パパラッチに悩まされた、10年前のキャサリン皇太子妃の苦い思い出とは?
Culture 2023.08.16
2013年、初めての妊娠を公表してから2カ月後、ウィリアム皇太子の妻は、お腹が少し目立ってきたビキニ姿の写真をマスコミにリークされてしまった。
ロンドン地下鉄150周年記念式典に出席したキャサリン皇太子妃。(ロンドン、2013年3月20日)photography: Abaca
2013年2月13日、イタリアの「CHI(キ)」誌は、カリブ海グレナディーン諸島のマスティク島で休暇を過ごすウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃(当時の称号はケンブリッジ公爵夫妻)の姿をキャッチした。青いビキニ姿でビーチにいるキャサリン皇太子妃は当時妊娠4カ月だった。セレブのゴシップネタが大好きな同誌は「丸みを帯びてきたお腹」というタイトルでこの写真を掲載した。
Kate Middleton baby bump in a bikini. The tiniest bump ever. pic.twitter.com/XMla2eKe
— Enty (@entylawyer) February 12, 2013
皇太子妃の妊娠はこの報道の2ヶ月前、2012年12月に公式発表されていたものの、ビキニ写真の掲載はたちまちイギリス王室の怒りを買った。
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プライバシー侵害
写真掲載の直前に知らされた皇太子夫妻の報道官は声明で遺憾の意を表明した。「(マスティク島での)プライベートな休暇中の公爵夫妻の写真が海外で公表されることを知らされ、失望しています。これは夫妻のプライバシーの侵害です」
「CHI」誌以外のゴシップ誌でも、この時の一連の写真をまとめて掲載するところが現れた。たとえばオーストラリアの女性月刊誌『ウーマンズ・デイ』がそうだった。同誌の編集長フィオナ・コノリーは、英「ガーディアン」紙の取材に対し、写真掲載を決めた理由を次のように説明した。「判断は難しくありませんでした。(キャサリン皇太子妃は)パブリックビーチにいて、他の海水浴客も写真に写っています。ヌード写真でもありませんし、カメラマンが茂みに隠れていたわけでも、プライベートヴィラにいたわけでもありません」
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南仏でのトップレス姿
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数カ月前の2012年9月にも、「Chi」誌はキャサリン皇太子妃のトップレス写真を掲載してバッキンガム宮殿をイラつかせた。問題の写真はもともとゴシップ誌の仏版「クローザー」誌が掲載したもので、南仏リュベロンの豪邸のプールサイドでくつろぐウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が写っており、キャサリン皇太子妃はトップレス姿だった。イギリス王室から提訴された「クローザー」誌の弁護士は「夫妻のイメージアップにつながる」掲載であり、「正当な利益」があることを訴えた。しかし、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は同誌の発売直後、問題の写真の掲載および転売差し止めを求め、訴状を提出した。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)