スタントコーディネーター・富田稔が語る、岸優太の魅力とは?

Culture 2023.08.28

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©2023「Gメン」製作委員会 ©小沢としお(秋田書店)2015

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現段階で、アクションはすでに無敵。

「アクション指導として岸くんに期待したのは、彼にしかできないリズム、スピードでのアクションでした。1対1のファイティングシーンなら、視界の中にいる相手と戦うだけですが、勝太の場合、1対多数のけんかの場面が多く、視界の外からの攻撃もあります。そういうシチュエーションでは、リズムで覚えてもらって防御することになります。目では見えていないパンチを止め、避けなくてはいけない。これはなかなかに難しいことですが、岸くんは完璧にやり切ってくれました。作品中何度かある1対多数戦はすべて期待以上でした。

撮影の2カ月前から始めた練習の期間中に感じたことは、岸くんの練習への真面目さとストイックさですね。何回も何回も、繰り返し身体に覚えさせるように練習し、頭でもリズムの整理をする。しかも長く、速いテンポのアクションを。その処理能力がものすごいんだと思います。これは彼の武器ですね。練習の時点から岸くんの吸収力に驚かされ、少し難しいかなと思うことも、自身で整理、復習、さらには予習までしてクリアしていく。だったら、とアクロバットやその場所にあるものをうまく使いながら戦うこともアクションに入れ込むようにしました」

Minoru Tomita
さまざまな作品でスタントマンやスーツアクターとして活躍する一方、いくつかの作品でアクション監督・コーディネーターも務める。主なアクション監督作品は『劇場版 おっさんずラブ〜LOVE or DEAD〜』『ザ・ファブル』(ともに2019年)など。
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『Gメン』
人生初の彼女が欲しい! その強い想いだけで、噂のモテモテ男子校に転校してきた高校1年生の門松勝太。だが勝太のクラスは“武華の肥えだめ”とやゆされる、問題児集団の【G組】。ヤンキーとオタクしかいない校内最底辺のクラスメイトたちと、“彼女を作る!”というシンプルすぎる目的のために一致団結する勝太。時に拳を交えながらもどんどん深まるG組の友情。最底辺クラスとバカにされながらも青春を謳歌する勝太たちのもとに、最悪の敵が立ちふさがる。●監督/瑠東東一郎 ●出演/岸優太、竜星涼、恒松祐里、森本慎太郎、りんたろー。、吉岡里帆、高良健吾、尾上松也、田中圭ほか ●2023年、日本映画 ●120分 ●配給/東映 ●8月25日より、丸の内TOEIほか全国にて公開
©2023「Gメン」製作委員会 ©小沢としお(秋田書店)2015

 

8月19日発売のフィガロジャポン10月号では、こちらのコメント記事に加えて、岸優太のファッションポートレート9カット&岸優太インタビュー、本作関係者から見た岸優太の魅力についての記事が掲載されています。

*「フィガロジャポン」2023年10月号より抜粋

text: Yuka Kimbara

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