韓国のR&Bシーンを牽引！　Crushが描く未来とは？

2012年にデビューしてから、韓国のR&Bに欠かせない歌手クラッシュ。

韓国の音楽といえば、世界を席巻しているK−POPをイメージする人がほとんどかもしれない。しかし、韓国内の音楽好きにはオルタネイティブやR&B、ラップシーンも人気を誇るのも事実だ。そのR＆Bシーンの先頭を走り続けるアーティストがクラッシュだ。昨年はBTSのj-hopeとのコラボ「Rush Hour (Feat.j-hope)」でKOREAN HIP HOP AWARDS2023「今年のR&Bトラック賞」を受賞。韓国でデビューした2012年から変わらぬ彼の存在感は、「僕自身がクラッシュというアーティストに一番似合う服＝音楽を着せてあげられるのが強みだと思います」と自己分析する。
「ジャンルを問わず多様な音楽ジャンルのミックスを試みる部分や、クラッシュがこの服（音）を纏った時にどんなスタイルを演出できるのかということを描きながら作業をするので、未だに多くの方々が応援してくださるのではないかと思います」

昨年末に韓国4都市で行われた『2022 CRUSH ON YOUR TOUR"CRUSH HOUR"』は、すべての公演がソールドアウトになる人気ぶり。

少年時代から音楽が好きだったという彼がミュージシャンを目指したのは、必然だったのだろう。敬愛するアーティストに影響を受けながら、唯一無二の滑らかで艶やかな歌声で独自の道を切り拓いてきた。
「Dynamic Duoという韓国のヒップホップデュオアーティストの音楽や公演に接し、僕もいつか音楽を作って公演したいという思いを自然に持つようになりました。またスティーヴィー・ワンダー、ボビー・コールドウェル、ダニー・ハサウェイなど海外のミュージシャンの音楽を楽しんでいるうちに、いろんなジャンルを網羅できる音楽家になりたいという考えに至るようになりました。 同時にアーティストとして音楽に対するマインドを海外のアーティストからたくさん学びました」

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初来日ツアーは東京と大阪で行われ、大成功で幕を閉じた。

今年の7月には、バンドを引き連れた初来日ツアー「CRUSH HOUR IN JAPAN」も成功を収めている。
「『CRUSH HOUR』というタイトルのように、観客の方々も僕と一緒に有意義な時間を過ごせることを願いながら準備をしたんです。 特にバンドwonderlustとともに、豊かで多彩なサウンドを奏でることができるように念入りに準備しました。日本では初公演だったにもかかわらず本当に多くのファンの方が応えてくださり、一緒に楽しんで合唱してくれて、とても印象的でした」

 

 

 

 

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日本で必ず訪れるのはレコードショップ。「時間があまりなくて色々と歩き回ることはできませんでしたが、ほんの少し時間を作って今回も訪れました」と滞在を楽しんだようだ。

「日本のツアーの後にバンコク、ジャカルタにも行ってきましたが、どちらも印象的でした。 特に僕のすべての曲を一緒に歌ってくださるのを見てとても不思議な感覚でしたし、僕もより楽しくステージを楽しむことができました」

 

 

 

 

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自身のレコード好きもあってか、リリースと同時にレコードの発売も行う。

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「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」「愛の不時着」「梨泰院クラス」など大ヒット作のOSTにも参加して、ドラマの世界観を切なく彩ってきたクラッシュ。これらのドラマから聴こえてくる楽曲で、彼の歌声に惹かれた人も多いのではないだろうか。
「指を折って数えられるほど、数多くのドラマに参加できるようになり、そしてたくさんの方が愛してくださっているようです。 コンサートをする時はドラマのOSTも必ず歌います。 僕の歌を歌う時とはまた違う感性があると思います」
　インプットをしたいときには映画を観ることが多く、「最近、『ラ・ラ・ランド』を偶然にまた観ていたらアイデアが浮かんできて、それをインスピレーション源に、音楽を作る予定」だという。アルバム作りやクオリティの高いパフォーマンスのための体力作りを欠かさず、休みの日には愛犬２匹との散歩を楽しんでいるそう。YouTubeでは「Don’t Go Show」などのユニークな企画も話題を集めている。

「YouTubeでは愛犬2匹と一緒に面白いことをしてみたいです。子犬たちと何をすれば面白いものが作れるのか、毎日悩んでいます。 また音楽と関連したコンテンツも構想しているので、近いうちに別のコンテンツで皆さんとお会いできるのではないかと思います」
最後に、海外での活動も含めてこれからの目標を聞いた。
「今回のアジアツアーをしながら、こんなに僕を応援してくださるファンの方々がいらっしゃるということを改めて実感するようになったし、もっと良い音楽をお聞かせしたいと思うきっかけになりました。 これからも海外のファンの方々に会える機会を作り続けたいと思いますので、色々な場所でお会いできればと思います。 アルバムもどんどん準備していますので、これからもたくさんの応援をお願いします」