「ザ・クラウン」シーズン6、ダイアナ妃の死は「非常に敬意を払いながら」描かれる予定。

Culture 2023.09.10

2023年8月24日、エジンバラ国際テレビフェスティバルの会場で「ザ・クラウン」のプロデューサーたちはダイアナ妃が亡くなるシーンをできるだけ細やかに描いたと語った。

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「ザ・クラウン」シーズン6でダイアナ妃を演じるエリザベス・デビッキ。(ロンドン、2022年12月3日)photography: Abaca

「ザ・クラウン」シーズン6の配信開始日はまだわかっていないが、すでに問題視されているのがダイアナ妃の死を描いたシーンだ。ネットではこのシーンがのぞき趣味をあおるような内容であることが懸念されている。これに対し、Netflix配信のドラマシリーズのプロデューサーたちは8月24日、エジンバラ国際テレビフェスティバルの折にこの話題に触れた。プロデューサーのアンディ・ハリーズとスザンヌ・マッキーは、問題のシーンが「非常に敬意を払いながら」撮影されたことを述べた。

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じっくりと慎重に議論した

オンラインマガジン「デッドライン」によれば、スザンヌ・マッキーは「この作品は大変な話題を呼んで噂も多いかもしれませんが、わたしたちは思慮も感受性も人間です。どうするかについてじっくりと慎重に議論しました」と語った。そして1997年のパリでの自動車事故のシーンは、できる限り慎重に撮影されたと断言した。

「最終的に判断するのは視聴者ですが、このシーンは細やかに敬意を持って再現されたと考えています。エリザベス・デビッキはすごい女優です。よく考え抜かれた丁寧な演技をしてくれました。彼女はダイアナ妃が大好きです。私たち全員、妃をとても敬愛しています。そのことが見て取れることを願っています」とスザンヌはつけ加えた。問題のシーンはシーズン6の最初のほうで出てくる予定だ。今秋に配信されるこのシーズンでは1997年から2000年代までが描かれる。

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ダイアナ妃の棺

スザンヌ・マッキーの言葉でネットユーザーが安心したかどうかを判断するのは難しい。撮影現場での潰れたベンツの写真も撮影クルーのコメントもすでに出回っていて、ネットユーザーの不安は煽られるばかりだ。Netflix側はダイアナ妃の「事故の衝撃の瞬間」を見せることはないと言っているものの、スタッフからはそれ以外のシーンも気がかりといった話も出ている。とりわけ問題なのは亡くなったダイアナ妃が棺の中にいるシーンだ。2022年12月の「サン」紙に匿名の関係者はこう語っている。ウィリアム皇太子ハリー王子も、棺のなかの母親を見ていませんし、ふたりはこれを目にすべきではありません。イギリス国民もそうです」

瀕死のダイアナ妃が病院に到着するシーンも問題視されている。「サン」紙に寄せられた証言によれば、「手術台に横たわるダイアナ妃の周囲で医師たちが必死に動いています。このシーンのために本物の外科医を雇ったそうです。ぐったりと横たわる身体の周りには看護婦たちもいます。あたり一面、血だらけです。外科医の白衣や手袋、ドアにも飛び散っています」

こうした、ややセンシティブな内容のシーンのほか、最終シーズンではトニー・ブレアの首相時代、そしてウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃のなれそめも描かれる予定だ。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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