ハリー王子、エリザベス女王死去時の父親との口論を明かす。

Culture 2023.09.09

ダイアナ妃の息子ハリー王子は回顧録『SPARE(スペア)』の中で、2022年9月8日にスコットランドでエリザベス女王が亡くなった日の詳細を語っている。家族と再会する前に、父チャールズ3世と口論になったという。

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ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)社との裁判を終えたハリー王子。(イギリス、2023年6月6日)photography: Getty Images

予想通り、ハリー王子がその噂を改めて認めた。2022年9月8日、バルモラル城でエリザベス女王は亡くなり、英国では多くの人々が涙を流した。

しかし、王室ファンたちが喪に服した王室を注視していた一方、舞台裏では和らぐことのない緊張状態が続いており、ハリー王子が1月初旬に発表した回顧録『SPARE』でこの状況について説明している。再び問題となったのは、ハリー王子の妻であるメーガン夫人と彼の父であるチャールズ3世の緊張関係だった。

エリザベス女王の死去前、英国王室は前兆が警告として現れていた。2022年6月、エリザベス女王はプラチナ・ジュビリーの最中、疲労の兆候が見られ、最終的にはスコットランドのバルモラル城にある邸宅に戻った。彼女の子どもたち、(当時の)チャールズ皇太子アンドルー王子エドワード王子、そしてアン王女が枕元に駆けつけた。ウィリアム王子とパートナーのキャサリン妃、そしてハリー王子も加わったが、ハリー王子はひとりでやってきた。

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ハリー王子の回顧録では、これについて次のように説明されている。2022年9月8日、アメリカに住むメーガンの夫である王子はスコットランドへ向かう準備をしていたとき、チャールズ3世から電話を受けたとされている。「父は私をバルモラル城へ歓迎すると言ったが、彼女のことは受け入れないと言った。父は理由を説明し始めたが、それはばかげていて非礼だった」と、回顧録の中で振り返っている。しかしながら、ハリー王子は父の要望に従った。「もう昼過ぎだった。その日、アバディーン行きの民間便はなく、唯一の選択肢はルートンからのチャーター便で2時間後に搭乗した」。

チャールズ3世は、息子たちの妻であるメーガン夫人とキャサリン妃の間で公平性を期すため、バルモラル城へのアクセスを両者に禁ずることを選んだ、と言われている。「ハリー王子は、女王が生死の境をさまよっている間、メーガン夫人をスコットランドに同行させたいと主張しました。しかしチャールズ皇太子は、女王と過ごすのは子どもと孫だけだと言いました」と、王室の専門家ロバート・ジョブソン氏はデイリー・テレグラフ・オーストラリアに語った。さらに、彼は次のように説明している。「メーガン夫人は歓迎されていませんでしたが、それをハリー王子には伝えられなかったので、皇太子が個人的に介入し、キャサリン妃に控えるように頼み、メーガン夫人にとっても公平になるように計らいました」。

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女王陛下へ

9月8日、ハリー王子が単独でエリザベス女王のもとを訪れたことは、英国メディアの注目を集めた。国旗が半旗に掲げられたのは午後6時30分だった。ハリー王子は、それからわずか15分後に着陸したため、スコットランドの地に足を踏み入れたのは祖母の死去後であった。彼はその後、メーガン夫人とともに設立したアーチウェル財団のウェブサイトに黒い画面を表示し、「エリザベス女王陛下を偲んで-1926〜2022年」という言葉を添えて控えめに敬意を表した。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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