ファッションショーで登場した国旗ミニスカートが大批判を浴びた理由とは?

Culture 2023.09.24

ロンドンを拠点に活躍するデザイナーのモワローラ・オグンレシ。2024年春夏コレクションで、サウジアラビアの国旗ミニスカートをモデルに履かせたことがSNSでの炎上騒ぎに発展した。

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ロンドン・ファッションウィークで発表されたモワローラ2024年春夏コレクション。photography: Imaxtree

2023年9月15日、デザイナーのモワローラ・オグンレシが2024年春夏コレクションを発表した。これは話題満載のショーだった。まず、ショーの最前列に陣取っていたのがカニエ・ウェストと妻のビアンカ・センソリだったこと。ビアンカはここのところ登場するたびにネットを騒がせている。ランウェイではファーストルックを飾ったロシア人モデルのイリーナ・シェイクの青あざ風アイメイクも目立った。しかしながら一番の炎上ネタとなったのはサウジアラビアの国旗ミニスカートだった。幅広のベルトにも見える超ミニ丈で、中国、日本、EU、イギリスの国旗を模した同型ミニスカートとともに登場した。

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聖句

ショーの直後からサウジアラビアの国旗ミニスカートに対する激しい非難が殺到した。サウジアラビアの緑色の国旗には、「アッラーのほかに神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」というコーランの聖句が書かれている。これを女性服に使用したことが批判されたのだった。

 

ショーの翌日、デザイナーはX(旧ツイッター)に投稿した。「今回のSS24コレクションのアイデアのひとつが、各国の国旗を使うということでした。ショーの後、使用したサウジアラビアの国旗に聖句が書かれており、それを使用することによって大きな不快感を与えてしまったことを知りました。このことを教えていただき、改めて心からお詫び申し上げます。このデザインはコレクションから削除するよう徹底いたします。私の怠慢によって傷つき、不快感を抱いた方々に心からお詫び申し上げます。私の過ちをご指摘くださったことに感謝するとともに、この経験から学んだ私へのご理解を賜りますようお願い申しあげます」

セントラル・セント・マーチンズ卒業後、身体の解放をファッションで表現してきたデザイナーは平謝りだった。

text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)

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