ビヨンセ、レースで作られたシースルーのボディスーツが話題に。

Culture 2023.09.26

9月初旬にロサンゼルスで開催されたコンサートで、ビヨンセドルチェ&ガッバーナのカレー・コードリーレースを使ったドレスを着用した。これにより、非常にフランスらしい匠の技が注目されている。

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「ルネッサンス・ワールド・ツアー」のステージで、ドルチェ&ガッバーナのドレスを着ているビヨンセ。photography: Splash News / Splash News/ABACA

フランスのひとつの町全体が誇りに思っている。ビヨンセが9月初めに開催された「ルネッサンス・ワールド・ツアー」のコンサートで、黒いドルチェ&ガッバーナのドレスを着てステージに登場した。このドレスの最も注目されたディテールは? 世界的に有名なカレー・コードリーレースだった。このレースの製造元である北フランスの企業Solstiss(ソルティス)は、このファッションに喜んでおり、「才能あるビヨンセが私たちのレースを着用しているのを見て非常に嬉しい」とFacebookでコメントした。また、2016年にはMTVビデオミュージックアワードの授賞式で、42歳の歌手ビヨンセは白いドレスを着用し、レースに敬意を表した。

 

 

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フレンチシックの魂

「フレンチシックの魂と深く結びついたレースは、エレガンスと女性らしさと切り離せない存在であり、デザイナーの才能によって体の曲線と肌の繊細さを昇華させる」と、カレー・コードリーレース公式サイトには書かれている。このレースの歴史は19世紀に遡り、最初にカレ、次にコードリーのふたつの歴史的な発祥地が生まれた。その結果、ノール=パ・ド・カレー地域圏はレースの生産の主要な地域となった。実際、カレーにはレース・モード国際センター、コードリーにはコードリー・レース刺繍博物館がある。

「カレー・コードリーレース」のラベルは、それがリバーレース織機で製造され、公式サイトによれば、200年以上の歴史に基づく独自の糸の組み合わせプロセスに従って製造されていることを認証するものだ。その独自性はどこにあるのだろうか? 1837年、リバーレース織機を改良したジャカード織り技術が導入された。それ以降、無地のチュールの背景に模様を施すことが可能になった。この方法は、ハンドメイドのボビンレースを完璧に模倣したレースを生産するために完璧だった。今日、リバーレース織機の80%はカレーとコードリーに集中している。

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ビヨンセからマリリン・モンローまで

この服飾アートに身を包むのを楽しむセレブリティはビヨンセだけではない。2011年の結婚式でキャサリン皇太子妃は、コードリーを拠点とするソフィー・アレット社のレースを使ったドレスを着用した。3年後、アマル・クルーニージョージ・クルーニーとの結婚式でこの贅沢なレースを称えた。ミシェル・オバマもまた、2009年のイースターの日曜日に、コードリーレースのドレスを着用し、匠の技を披露した。このレースの評判は今に始まったことではない。その証拠に、1953年の映画『百万長者と結婚する方法』のプレミアで、マリリン・モンローもまたコードリーレースのストラップレスドレスに魅せられた。

text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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