パメラ・アンダーソン、パリのファッションウィークにすっぴんで登場する。
Culture 2023.10.06
最近、ノーメイク派となることを決意した54歳のパメラ・アンダーソン。パリのファッションウィーク中も「すっぴん」で現れ、SNSで話題を呼んだ。
ザ・ロウ2024年春夏コレクション会場でのパメラ・アンダーソン。(パリ、2023年9月27日)photography: Rachpoot/Bauer-Griffin/GC Getty Images Images
「新しい目で捉えたパリの冒険......自己受容、不完全さ、そして愛。そこに美がある」。こんな言葉と共にパメラ・アンダーソンは2023年10月1日、ファッションウィーク中のパリで、自分のノーメイク写真をSNSに投稿した。イザベル マラン、ヴィクトリア・ベッカム、ヴィヴィアン・ウエストウッドなど、各ブランドのコレクション会場の最前列に座り、「すっぴん」で堂々と笑顔を見せるパメラの姿は多くのカメラマンによってもキャッチされた。
イザベル マラン2024年春夏コレクション会場でのパメラ・アンダーソン。(パリ、2023年9月28日)photography: Stephane Cardinale-Corbis/Getty Images
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大胆な決断
今年の初め、パメラはメイクという仮面を被ることをやめた。偽りのない本物の自分でいたいという思いからだ。2023年1月31日にNetflixで彼女の自伝的ドキュメンタリー「パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー」の配信が始まった時期と重なる。PLAYBOY誌のプレイメイト、そして90年代の人気テレビドラマ「ベイウォッチ」のレギュラー出演者として知られるパメラはその翌月、米国版「WWD」誌の表紙にすっぴんのアップ写真で登場した。そして「今、何もかもがすっきりしていて、本当にパワーを感じる。自分のそばかすを見るのが好き。セットしていない自分の髪も好き。洗いたての顔が本当に好き。注射は好きじゃないし自分に向かない。さてどうなるかしらね」と同誌面で語った。
そしてこれが彼女の最新プロジェクトを宣伝するための単なる売名行為ではないことを示すため、今回のパリ・ファッションウィーク中に素の自分を堂々と披露したというわけだ。ただし真っ赤なマニキュアだけはつけて。
ヴィヴィアン・ウエストウッド2024年春夏コレクション会場でのパメラ・アンダーソン。(2023年9月30日)photography: Getty Images
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たくさんの賞賛の声
パメラの新たな試みに、SNSユーザーは即座に反応した。X(旧Twitter)やInstagramに56歳のパメラが投稿した写真には、たくさんの称賛の声が寄せられた。
肯定的なメッセージのいくつかを挙げてみよう。「誰よりも女性の力になっていると思う。くだらない些細なことかもしれないけど、あなたはとても勇敢だと思うし、感動した」、「自分の年齢を受け入れているのがいいと思う。それが女性に力をもたらす源になる」、「ただただシンプルで、フレッシュで、ナチュラルで......完全に自由、解放されている」、「あなたのおかげで52歳の自分を美しいと思えるようになった」、「あなたの行動が革命的だと捉えられていること自体、それが今の現実よね」、「年齢相当に見えて当たり前ということを示してくれてありがとう」、「すべての女性にインスピレーションを与えてくれた、あなたは素晴らしい」、「自然な美しさと尊厳を守ったことに感謝」等々。
ヴィクトリア・ベッカム2024年春夏コレクション会場でのパメラ・アンダーソン。(2023年9月29日)photography: Stephane Cardinale-Corbis/Getty Images
多くのセレブからも同様の声が寄せられた。モデルのジジ・ハディッドやパリス・ヒルトンのほか、熱心な「ノーメイク」派である女優のジェイミー・リー・カーティスは、10月1日にInstagram投稿し、パメラの取り組みを「ナチュラルビューティー革命」と称え、「勇敢で反抗心に満ちたこの行動にとても感銘を受け、感動しています」と書きこんだ。
パメラを誹謗中傷するコメントもわずかながらあった。X(旧Twitter)では「くだらない」、あるいは「老けて見える。56歳? 70歳に見えるよ」といった書きこみが見られた。Instagramでは、「それでインプラントもやめたわけ?」とか「男みたい」のコメントがあった。
ザ・ロウ2024年春夏コレクション会場でのパメラ・アンダーソン。(パリ、2023年9月27日)photography: Rachpoot/Bauer-Griffin/GC Getty Images Images
ブランドンとディランの2人の男の子の母親でもあるパメラ。今回、なかなか思い切った行動に出たが、これは彼女が初めてということでもない。歌手のアリシア・キーズも数年間ノーメイクを実践したものの、いまではメイク派に戻った。パメラはどこまで追求するだろうか。要ウォッチだ!
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)