「18歳の頃から白髪だった」エヴァ・ロンゴリア、年齢との向き合い方を語る。

Culture 2023.10.14

エヴァ・ロンゴリアが10月1日、エッフェル塔のふもとで、18年間アンバサダーを務めるロレアル・パリのショーに登場した。ショーのバックステージで、女優が加齢や母親業、そして多様性について語った。

01-231006-eva-longoria.jpg

エッフェル塔で行われたロレアル・パリのショーでのエヴァ・ロンゴリア。(2023年10月1日)photography: Marc Piasecki / WireImage / Getty Images

ーーマダム フィガロ: 2005年からロレアル・パリのアンバサダーを務めていらっしゃいます。当時は30歳でした。美容業界は一般的に、あらゆる世代の女性を適切に評価し、扱っていると思いますか?

エヴァ・ロンゴリア: 美容業界は美の定義がひとつだけでないように実際のところ、変わってきたと思います。私たちは異なる形、サイズ、色を持っています。美容ブランドがこれらの多様な表現を持つことは重要だと思います。それはアンバサダー、製品ライン、色展開を通じて実現できることだと思います。ロレアル・パリはそれを素晴らしく実現していると思います。

ーー美容業界における多様性と包括性は、あなたにとって重要な価値ですか?

私が若い頃、美の定義は単一で、金髪で青い目であることでした。美容の広告やテレビ、映画を見ると、自分自身をそこに表現されているとは思えませんでした。それは非常にまれでした。しかし、今日では、私と似たような人々をあちこちで目にすることができます。若い世代にとって、自分たちが表現されることは、自己価値と重要性を感じる上で重要です。

ーー昨年の「マダム・フィガロ」誌のインタビューで、あなたは幼い頃、当時の美の基準に合わず、家族の中で「醜いアヒルの子」だったと語っていましたね......。

私の姉妹たちはみんな金髪で明るい肌色でした。自分を醜いとは感じませんでしたが、単に美に頼ることはないだろうと理解しました。若い頃、美しさに頼ることを選ばないように意識的に決めたことを覚えています。なぜなら、それは私のカテゴリーではなかったからです。おそらく、それこそ私が女優になった理由の一因かもしれません......。時が経ち、私のキャリアが発展するにつれ、たとえ私が一部の人々から「美しい」と思われていたとしても、私は自分自身をそのように定義していません。そういうふうに自分を定義したことは一度もないのです。私は本当に『美しさは内面から生まれる』という文句がぴったりの人間です。知的で自信にあふれ、力を与えられた女性ほど美しいものはないと思います。私はそれが、メディア、雑誌、美容キャンペーンで私たちが見ることができる中で、もっとも美しいものだと考えています。

---fadeinpager---

ーー母親になって、美や自分のイメージとの関係で何か変化はありましたか?

母親になることで、私は他の多くの女性をより理解できるようになりました。私たちは疲れていて、華やかに見せる時間や髪をセットする時間がありません......私たちは母親であり、忙しいのです。それが私の美容の日課を変え、よりシンプルにしました。私は何かを同時に行うことができる製品やテクノロジーが本当に好きです。たとえば、ファンデーションにも日焼け止めが含まれていることを望みます。スキンケアに30分もの時間を割くことはできませんから、ひとつの製品で2つ、3つの役割を果たすものが好きです。それらのおかげでより効率的になりました。

ーーSNSでは、しばしば自然体でノーフィルターの姿を披露していらっしゃいますね。舞台裏をフォロワーに見せることは重要ですか?

それは私の本当の姿です。朝起きて朝食を取るとき、私はメイクをしていませんし、それをSNSで公開することには何の問題もありません。18歳から白髪がありますが、それは恥ずかしいと感じることではなく、単なる事実です。私は決して「今日は何か大胆なことをしよう、メイクをしないでInstagramに公開しよう」とは考えていません。ただ、それが私の生活での姿なので、ありのままを披露しているだけです。

02-231006-eva-longoria.jpg

エッフェル塔で行われたロレアル・パリのショーでのエヴァ・ロンゴリア。(2023年10月1日)photography: Marc Piasecki / WireImage / Getty Images

---fadeinpager---

ーー年齢を重ねることについてはどう思われますか?

年齢を重ねることは避けられないものであり、それに抵抗しようとする人はすでにその戦いに敗れていると言えるのではないでしょうか。なぜなら、年を取ることは誰にでも起こるからです。私が望まないことは、体力が衰えることです。人々が老けたと感じるのは、動けなくなったときです。立ち上がることができないし、すべてが痛くて動けないのです。私は階段を上り下りし、座り、子どもたちと遊ぶことができるようになりたいのです。機敏で動けることが、年を取る際に私にとって最優先事項です。シワや白髪よりも重要だと思います。

ーー昨年は初の長編映画『Flamin' Hot(原題)』を製作されましたが、その経験から何を学びましたか?

素晴らしい経験でした。初めて映画制作をしたこと、とりわけ私にとって非常に重要で特別な内容の映画を作ることは光栄でした。私は多様なバックグラウンドを持つ人々、ラテン系の人々、女性を雇用することができました。これらの俳優と一緒に仕事をする機会を持ち、カメラの前と後ろで多様性を持つことは、私にとって非常に重要でした。映画は評論家からも好評で、多くの観客の皆様に観て頂くことができ、楽しんで頂けました。初めての映画としては素晴らしい結果だと思いました。

text: Océane Ciuni et Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories