香港映画にどっぷりと浸かる4日間が、今年も再び!

Culture 2023.10.16

昨年、香港特別行政区設立25周年を記念して開催され、連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 メイキングウェーブ ーNavigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年も開催決定。11月2日からYEBISU GARDEN CINEMAにて熱い4日間が幕を開ける。

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『風再起時』(英題Where the Wind Blows)
オープニング作品となる『風再起時』は日本初上映。1960〜70年代、汚職が横行していた暗黒時代の香港を舞台に、実在した汚職警察官を描いたクライムサスペンス。香港映画「四天王」のアーロン・クォックと今年のヴェネチア国際映画祭で金獅子生涯功労賞を受賞したトニー・レオンの初共演が大きな話題に。そのほかのキャストも、古くからの香港映画ファンには萌える俳優ばかり。 ●監督/フィリップ・ユン ●出演/アーロン・クォック、トニー・レオン、パトリック・タム、リチャード・ン、マイケル・ホイほか ●2022年 ●144分 ©️ Courtesy of Mei Ah Entertainment Group Limited. All Rights Reserved.

この映画祭は、才能豊かな新人監督作品や、いまでも輝きを放ち続ける名作など、選りすぐりの香港映画を上映する企画で、今年もイタリア、インドネシア、デンマーク、スウェーデンなど世界各地を巡回している。今回の日本での上映作品は全7本。そのうちこの映画祭で日本初公開となる新作映画は、アーロン・クォックとトニー・レオンの初共演が大きな話題となり、2022年度アカデミー賞国際長編映画賞部門の香港代表作品に選出された犯罪ドラマ『風再起時』(2022年)、香港の人気ボーイズグループ、MIRRORのアンソン・コンが主演を務めたサスペンス色豊かなホラー映画『7月に帰る』(2023年)、ソイ・チェン監督が前作『リンボ』(2021年)に続きラム・カートン主演で放つ最新作『マッド・フェイト』(2023年)、ルイス・クー、アーロン・クォック、ラウ・チンワンの豪華共演とド派手なアクションが異彩を放つ『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』(2023年)が上映されるほか、レスリー・チャン主演の傑作コメディ『夢翔る人/色情男女』(1996年)の2Kデジタル・レストア版が上映されるのも見逃せない。香港映画の「現在」を堪能できる貴重なこの機会に、ぜひ足を運んでみて。

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7月に帰る』(英題Back Home
MIRRORのサブリーダー、AKことアンソン・コンが主演を務めたホラー映画『7月に帰る』。幼い頃から幽霊を見ることができるホンウィンは、ある日母親が自殺未遂をしたという知らせを受け、かつて暮らした家に戻る。その彼に次々と奇妙な出来事が起こるー。ホラー小説家でもあるネイト・キーが、本作で長編監督デビュー。脚本も手がけている。 ●監督/ネイト・キー ●出演/アンソン・コン、バイ・リンほか ●2023年 ●104分 ©️ mmw Studios Hong Kong Limited / the Government of the Hong Kong Specia Administrative Region 2023. All Rights Reserved.

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毒舌弁護人〜正義への戦い〜』(英題A Guilty Conscience)
2023年の旧正月に公開され、香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興行収入1位(2023年9月1日時点)に輝いた法廷ドラマ『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』。国民的スター、ダヨ・ウォンが人々のため、香港のために法廷で戦う“毒舌弁護人”を熱演。監督のジャック・ンは、ダンテ・ラム監督『クリミナル・アフェア 魔警』(2014年)などの脚本家として知られ、本作で監督デビュー。 ●監督/ジャック・ン ●出演/ダヨ・ウォン、ツェー・クワンホウ、ルイーズ・ウォン、フィッシュ・リウ、マイケル・ウォン、ホー・カイワほか ●2023年 ●133分 ©️ 2022 Edko Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Specia Administrative Region. All Rights Reserved.

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『ブルー・ムーン』(英題Once in a Blue Moon)
母、娘、息子……それぞれの秘密を抱えながら生きる家族の物語。母親役は 80〜90 年代の香港映画界でアイドル出身俳優として人気だったロレッタ・リー。年齢を経て渋みをにじませた彼女の演技にも注目。世界初上映。●監督/アンディ・ロー ●出演/グラディス・リー、ピーター・チャン、ロレッタ・リーほか ●2023 年 ●103 分  © Emperor Film Production Company Limited. All Rights Reserved.

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『ホワイト・ストーム  世界の涯て』(英題The White Storm 3: Heaven or Hell)
麻薬組織のドン、そして潜入捜査官と、熱くて強面の男たちが兄弟の絆で結ばれ、ド派手なアクションが展開する。日本初上映。●監督/ハーマン・ヤウ ●出演/ルイス・クー、ラウ・チンワン、アーロン・クォック、ラム・シュー、ロー・ガーリョンほか ●2023 年 ●125 分  ©2023 Universe Entertainment Limited. All Rights Reserved.

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『マッド・フェイト』(英題Mad Fate)
東京国際映画祭をはじめ世界各国で絶賛された『リンボ』(2021年)のソイ・チェン監督が、再びラム・カートンを主演に迎え、ジョニー・トーが製作を務めた新作。2023 年のベルリン国際映画祭でプレミア上映、第 47 回香港国際映画祭のオープニング作品。ラム・カートンは占い師役。サイコパスを演じる人気ボーイズグループ「MIRROR」のリーダー、ヨン・ロッマンの出演が話題に。日本初上映。●監督/ソイ・チェン ●出演/ラム・カートン、ヨン・ロッマン、ン・ティンイップ、ピーター・チャン ほか ●2023 年 ●108 分  © 2022 MakerVille Company Limited and Noble Castle Asia Limited. All Rights Reserved.

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『夢翔る人/色情男女』[2K デジタル・レストア版](英題Viva Erotica)
90年代の傑作コメディ『夢翔る人/色情男女』が2Kデジタル・レストア版として再上映。売れない映画監督のシン(レスリー・チャン)のもとにやってきた新たな仕事は低予算のポルノ映画。しかも主演の新人女優モニク(スー・チー)は、わがままな大根役者で映画制作は空回りする一方…。公開当時「出演作中もっとも好きな映画」とレスリーが公言していた愛すべき作品がいま再びスクリーンに蘇る。 ●監督/ジャック・ン ●出演/レスリー・チャン、スー・チー、カレン・モク、ラウ・チンワンほか ●1996年 ●99分 ©️ 2006 Gala Film Distribution Limited. All Rights Reserved.

香港映画祭 2023「Making Waves ー Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」

期間:2023年11月2日(木)〜5日(日)
会場:YEBISU GARDEN CINEMA
東京都渋谷区恵比寿4-20-2 恵比寿ガーデンプレイス内
チケット料金:¥1,300均一(税込)
購入方法:YEBISU GARDEN CINEMA オンライン・チケッティング
www.unitedcinemas.jp/ygc/ticket.html
公式サイト:https://makingwaves.oaff.jp/
*チケットは10/26(木)0時より販売開始。または、劇場窓口でも10/26(木)劇場オープン時より販売(完売回を除く)。
*チケットは日時・座席指定券。
*購入後の変更・払い戻しは不可。
*特別上映のため、学生・シニアなど各種割引はなし。
*上映作品・上映日時について詳しくは上記の公式サイトを参照。

text:Natsuko Kadokura

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