仕事が私にくれたもの:シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ ダミアーニを率いる、シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ。

Culture 2023.10.21

ジュエリーを選び、買う、色褪せない大切な記憶。
それを顧客と共有できるのも、この仕事の素晴らしさ。

231002-message-01.jpg
Silvia Grassi Damiani/シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ ダミアーニ・グループ副社長兼ヴェニーニ代表取締役社長。イタリア生まれ。1985年よりダミアーニで働き始め、現在は、ダミアーニ・グループ副社長を務める。さらに2020年より、ヴェネツィアングラスブランド、ヴェニーニの社長も兼任している。

1924年にイタリアで誕生したジュエリーブランド、ダミアーニは3世代にわたり、伝統とクラフトマンシップを継承し、現在も創業者一族が経営を担う世界的なブランドへと成長した。そのファミリーに生まれたシルヴィア・ダミアーニは、この仕事に携わり約40年。いまはダミアーニ・グループ副社長兼ヴェニーニ代表取締役を務めている。3人兄弟の長女の彼女は主に広報やブランドのイメージ戦略を担当。今回はダミアーニが誇るハイジュエリーを日本の顧客に紹介するイベントで来日。シルヴィアが直接、ゲストたちと話しながら、ダミアーニのジュエリーの魅力を伝えた。

「とことん石の質にこだわります、宝石が際立つディテールやデザイン、立体感も重要。そして、そのすべてを可能にする高いクラフトマンシップが融合し、ダミアーニが誇る上品で気品のあるジュエリーが生まれるのです。ジュエリーを選び、買う時間は幸せなもので、記憶は色褪せないし、ジュエリーは世代を超えます。そんな体験をお客様と共有することができる、この仕事は本当に素晴らしいものだ、とよく父が言っていました。いま、家業を継ぎ、その意味を体感しています」

231002-message-02.jpg
ハイジュエリーコレクションから。「私はこのデザインですべてホワイトダイヤモンドのものを愛用しています」。ピアス「マルゲリータ」(WG×YG×ダイヤモンド×エメラルド)¥7,249,000/ダミアーニ(ダミアーニ 銀座タワー)

---fadeinpager---

そんな彼女だが若い時、別の進路も考えたとか。

「実は、大学で心理学を学ぼうと思ったことも。でも、両親が多くの時間を注ぐ宝飾品の仕事にも興味があった。家業を手伝うことで、両親とともに時間を過ごしたい気持ちもありました」

幼い頃から、本物の宝飾品に触れ、すっかりジュエリーの魅力に取り憑かれてしまったシルヴィアは日々、大好きなジュエリーを身に着けている。

「ジュエリーが引き立つように、つい無地の服ばかり選んでしまいます。私は、どんな時もきちんとコーディネートされた服装じゃないと嫌なんです。飛行機に乗る時もジムに行く時も。どんなカジュアルな日もジュエリーを身に着け、結果、“シルヴィア・ダミアーニ”になってしまうんです(笑)」

●問い合わせ先:
ダミアーニ 銀座タワー
tel:03-5537-3336
www.damiani.com

*「フィガロジャポン」2023年11月号より抜粋

text: Tomoko Kawakami photography: Midori Yamashita

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories