スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ、写真のレタッチに苦言。
Culture 2023.10.25
テレビ番組に出演したリンダ・エヴァンジェリスタは、最近の写真やレタッチについての意見を述べた。
乳がん啓発月間の10月、元祖スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタはトークTV番組『The View(ザ・ビュー)』に出演し、共同司会のウーピー・ゴールドバーグらに、乳がんと2度診断されて二重乳房切除術を受けなければならなかったことを明かした。
話はリンダらがランウェイや雑誌で活躍したスーパーモデル全盛期にも及んだ。当時と比べていまはどうかと尋ねられたリンダはこう答えた。「とても嫌だと思うことがある。ポストプロダクションのフィルターやレタッチは悪の根源だと思う」
そして、当時と現在の写真撮影現場を比較して、「当時は写真を撮る時にごまかした。ベルトをきつく締め、さらにウェストを細く見せようとコーラ缶を背中に入れたり、(目の下の)クマを消すためにレフ板を使ったりした。でも後からレタッチするのではなく、撮影現場でやったから、最終的な仕上がりと一致していた」と語った。
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そして、「最近では撮影現場で何が起きても、たとえばボタンが取れても“後で修正しておくから大丈夫”と言われる。まつげが取れても“後で修正しておくから大丈夫”になる」とリンダは嘆いた。ファッション業界は“魔法と魂もない”新しい時代に突入したとリンダはため息をつく。58歳のスーパーモデルは、脂肪冷却痩身治療を失敗したものの、2022年9月にはフェンディのショー、そして今年9月にはヴォーグ・ワールド・ショーでランウェイに復帰した。また、Apple TVのドキュメンタリーシリーズ『ザ・スーパーモデル』でも再び脚光を浴びた。
text: Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)