父親の詐欺疑惑裁判に召喚されたイヴァンカ・トランプ、民衆から罵倒される。

Culture 2023.11.14

42歳のビジネスウーマン、イヴァンカ・トランプは11月8日、父親であるドナルド・トランプとふたりの兄弟に対する詐欺裁判の一環として、ニューヨーク州最高裁判所で証言した。


ニューヨーク州最高裁判所に現れたイヴァンカ・トランプ。(米国、2023年11月8日)X @business

11月8日、かつてアメリカ合衆国大統領であったドナルド・トランプの長女、イヴァンカ・トランプは、黒ずくめの服に身を包み、金髪を肩に下ろし、ハイヒール靴を履き、凛々しい姿で自身の四駆自動車から現れる姿が目撃された。トランプの民事訴訟で宣誓の元証言を提出するため、ニューヨーク州最高裁判所に赴いた。

2017年から2021年まで国を率いた彼女の父であるドナルド・トランプは、2億5,000万ドル(約378億円)に及ぶ不動産詐欺の罪で起訴されている。77歳の億万長者は、2010年代に銀行家からより有利な金利で融資を受けるために資産を膨らませたとして訴えられている。この事件では、イヴァンカ・トランプの兄弟であるドナルド・トランプ・ジュニアとエリック・トランプもまた起訴されている。

イヴァンカ・トランプはこの訴訟で唯一非難されていないが、法廷の前に立つ抗議者たちの非難を逃れることはできなかった。ブルームバーグのテレビチャンネルがかつてのTwitter(現X)上でシェアした動画によれば、混乱の中、彼女が裁判所の前に到着する様子が捉えられている。「詐欺師の家族!」と群衆が叫んでいるのが聞こえたが、当の本人はその叫び声に対して無関心な様子だった。

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「覚えていない」

「42歳のビジネスウーマンは、2011年から2017年の在任期間中の銀行との交渉に関する検察官の質問に対して、笑顔でリラックスした態度を崩さなかった。『ニューヨーク・ポスト』紙が報じたように、「私はそれらのことを知りませんでした......。彼の個人の財務報告には関与していませんでした」と述べた。イヴァンカは、トランプ・オーガニゼーションの持株会社に関する融資条件について銀行とのやり取りの詳細は覚えていないと明確に述べた。ニューヨーク州の司法長官であるレティシア・ジェームズは、「ドナルド・トランプの娘が父の帝国を去る前に、不正な財務諸表に基づいて有利な融資を手配し、交渉した」と確信しており、これに反論したいと考えている。

『ニューヨーク・ポスト』紙が報じたように、裁判官アーサー・エンゴロンは、法廷に入る際に彼女に向けて辛辣な発言をしたと報じられている。実際、エンゴロン裁判官は、彼女を法廷に迎える際に彼女が誰かを尋ねたとされている。これはトランプ家や特にその家族の長である父親にとって好ましい兆候とはいえない出来事だ。一方、イヴァンカの父は2025年に再びホワイトハウスへの復帰を目指している。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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