エリザベス女王がいちばん可愛がっていた孫ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザーが20歳に。

Culture 2023.11.14

エドワード王子とソフィー妃の長女、レディ・ルイーズは、エリザベス女王のお気に入りの孫娘だったらしい。イギリスのマスコミから「王室の秘密兵器」とも呼ばれる彼女は一体どんな人物なのだろう。

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エドワード王子とソフィー妃、娘のレディ・ルイーズ。(アバディーン、2022年9月10日)photography: Getty Images

エリザベス女王の孫娘のなかでは最年少、そして一番物静かで女王の"お気に入り"だったのがエドワード王子とソフィー妃の長女、ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザーだ。現国王チャールズ3世の姪は2023年11月8日、20歳になった。イギリスのマスコミに言わせると、レディ・ルイーズは「王室の秘密兵器」であり、決して侮れない存在なのだそうだ。

イギリス王位継承順位は現在、弟のジェームズに次ぐ16位にある。レディ・ルイーズ・ウィンザーは2003年11月8日にイングランドのサリー州フリムリーで未熟児として生まれた。生来、内斜視の症状があり、2006年と2013年に手術を受けている。そのこともあってレディ・ルイーズは視覚障害者に対して思い入れがあり、国際失明予防協会のアンバサダーを務めている。勉学にも優れ、2022年9月からは、かつてウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃も学んだスコットランドのセント・アンドリュース大学で英語、歴史、政治、演劇を学んでいる。

趣味は馬車競技。祖父のフィリップ王配から直接手ほどきを受けたこともあって競技に愛着を持っている。2021年9月、BBC TVの番組『The Royal Family Remembers』で祖父との思い出を次のように語った。「祖父から誇りに思ってもらえれば嬉しいです。競技の後にはいつもどうだったかと尋ねられました。祖父はその話題が楽しくて、目をキラキラさせていました」

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爵位継承

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チャールズ3世の戴冠式でのレディ・ルイーズ。(ロンドン、2023年5月6日)photography: Getty Images

2023年3月10日、エリザベス女王の三男、エドワード王子は、59歳の誕生日に正式にエディンバラ公爵となった。この称号は父フィリップ王配が2021年6月に亡くなるまで保持していたものだ。妻のソフィーもエディンバラ公爵夫人となり、それまでのウェセックス伯爵位は長女のレディ・ルイーズではなく4歳年下の弟ジェームズへ行った。これは、女子よりも男子を優遇する古い継承規則によるものだ。

数年前まで、イギリス王室の継承ルールは、「1701年王位継承法」による「男子優先の血族長子相続」の原則に基づいていた。国王に複数の相続人がいる場合、長男が王位継承権一位となり、男子がいない場合のみ女子が継承することになっていた。その後、この古臭い性差別的なルールは変更された。2013年にイギリス議会で可決され、2年後に施行された「2013年王位継承法」は、厳格な長子相続制度が導入され、男女の区別がなくなった。つまり、現在のウィリアム皇太子の子どもである現在8歳のシャーロット王女は弟の5歳のルイ王子よりも継承順位が上ということになる。

エドワード王子の子どもたちは新しい相続ルールとなる前に生まれているため、新法の適用を受けない。このため、ウェセックス伯爵位を継承するのは、姉のルイーズではなく、2007年12月生まれの弟、ジェームズ・マウントバッテン=ウィンザーとなる。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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