チャールズ国王、エリザベス女王とフィリップ王配の銅像除幕式で感無量。

Culture 2023.11.16

2023年11月11日、イギリス国王チャールズ3世は、ロイヤル・アルバート・ホール入口に設置された両親の銅像の除幕式に出席し、幸せな思い出にひととき浸った。

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両親の銅像の除幕式で感極まるチャールズ3世。(イギリス、2023年11月11日) photography: ABACA

エリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で亡くなったのは2022年9月8日のこと。まだ国民の記憶にも新しい。在位70年余りの間に女王はイギリス各地を隅々まで訪れ、国内の主要施設も熟知していた。ケンジントン宮殿近くのロイヤル・アルバート・ホールも女王にとってなじみの深い場所のひとつ。1871年に落成したこのホールでは毎年11月11日、第一次世界大戦終結記念日の「リメンバランス・デー」に「フェスティバル・オブ・リメンバランス」のコンサートが開催される。生前のエリザベス女王やイギリス王室メンバーが欠かさず出席するこのコンサートは、チャリティ団体の「イギリス王立在郷軍人会」が戦没者追悼のために主催しているものだ。

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2023年11月11日、チャールズ3世とカミラ王妃ウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が勢ぞろいした。それというのもコンサートに先立ち、同ホールに新たに設置されたエリザベス女王とフィリップ王配の像の除幕式があったからだ。チャールズ3世が自ら赤い幕を引いて建物正面のアルコーブに設置されたブロンズ像をお披露目した。国王はポケットに手を入れると感慨深げにブロンズ像を眺め、目に涙を浮かべた。

銅像は若手アーティスト、ポピー・フィールドの作品で、ベルギーの王族専門ウェブサイトの「イストワール・ロワイヤル」によれば、エリザベス女王が被っている冠は「ウラジミール・ティアラ」であり、イギリス王室の所有になる前、帝政ロシアのウラジーミル・アレクサンドロヴィチ大公の妻、マリア・パヴロヴナ大公妃が所有していたものだそうだ。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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