ビリー・アイリッシュ、女性だけが性的な対象として見られることに憤慨する。

Culture 2023.11.20

米「バラエティ」誌に登場したビリー・アイリッシュは常に批判の対象となる辛さや、女性が性的な対象として見られる一方で男性がそうなることはほとんどないことについて語った。

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メット・ガラ2023でのビリー・アイリッシュ。(2023年5月1日) photography: DNPhotography/ABACA

2021年5月、ビリー・アイリッシュはUK版「ヴォーグ」誌の表紙にピンクサテンのコルセット姿で登場し、話題を呼んだ。それまでぶかぶかの服を愛用し、自分の体を隠してきたのとは対照的な姿だったからだ。それは自分の気持ちが向くまま、自由に選択したいと考える性格がなせるわざだった。

「バラエティ」誌との最新インタビューでも、歌手は自分の身体との関係について詳しく語っている。これまでも、自分の身体に居心地の悪さを感じながらも向きあわなければならなかった。「正直に言うと、自分のことを女性と感じたことがない。自分が性的欲望をかきたてる存在だとか、女らしいと感じたこともない。自分が可愛い女の子であることを自分に言い聞かせなくてはならなかった。"彼女"という代名詞に反応するけれど、自分が女の子だと感じたことは一度もない」

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そんな気持ちを社会もマスコミもSNSも理解せず、自分の身体を服の下に隠さないで登場すると騒がれる。「私は9歳のときから胸が大きい。それが自分」と言うと、「ちょっと露出の多い服を着るとみんな驚く。"性的対象になりたくなかったんじゃないの? "って」と続けた。

ビリー・アイリッシュは、こうしたプレッシャーを受けるのがどうやら女性だけであることに憤慨する。男性が自分の裸をネットにさらしても、女性はなにも言わないのに。「男性の体について誰もどうこう言わない。筋肉質ならステキ。筋肉質じゃなくてもステキ。ガリガリに痩せていてもステキ。おじさん体型もステキ。ぽっちゃり体型なら最高! 誰もがハッピー。なぜかわかる? 女の子は優しいから。ありのままの人を見ているから、気にしないのよ!」とアーティスト。もっとおおらかになって、決めつけないでほしいと彼女は訴える。

text: Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)

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