スペインのレティシア王妃、元義弟と不倫していた!?

Culture 2023.12.13

スペインではレティシア王妃と不倫関係にあったとする実業家ハイメ・デル・ブルゴの暴露本が波紋を呼んでいる。

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スペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃。(マドリード、2023年11月29日)photography: Getty Images

スペイン王室の危機? ここのところ、マドリードは国王フェリペ6世の妻、レティシア王妃の不倫を告発する暴露本の話題で持ちきりだ。この本によると、王妃は元義弟で実業家のハイメ・デル・ブルゴと不倫をしていたそうだ。ふたりはレティシア王妃が2004年にフアン・カルロス1世の息子と結婚する前につきあっていた。ところが結婚後も関係が続いていたと暴露本は主張する。しかもフィリペ6世夫妻の間に娘2人、レオノール王女(18歳)とソフィア王女(16歳)が生まれた後に。

どの程度信憑性がある話なのだろうか。いまのところ王室は一切コメントを出していない。だが沈黙を保っているからこそ、王室の困惑ぶりが透けてみえる。そもそも11月にスペインで出版された今回の暴露本『 Letizia y yo(原題訳:レティシアと私)』(1) の著者、ハイメ・ペニャフィエルに王妃とのロマンスの詳細を語ったのは、当事者のハイメ・デル・ブルゴ本人なのだ。

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元カレ、そして義弟

英「デイリーメール」紙によると、ハイメ・デル・ブルゴとレティシア・オルティスが出会ったのは、2000年になろうとする頃だった。ハイメ・デル・ブルゴは当時30歳、法学部卒の投資家で、スペインのナバラ自治州初の州首相を務めた政治家、ハイメ・イグナシオ・デル・ブルゴの長男だ。レティシア・オルティスは28歳、スペイン国営テレビのニュースキャスターで、国語教師のアロンソ・ゲレーロと離婚したばかり。英「タイムズ」紙によれば、ふたりは交際を始めた。ところが2022年、ハイメ・デル・ブルゴがプロポーズしようと思っていた矢先のことだった。レティシア・オルティスから、ディナーの席で謎の「外交官」と出会ったことを告げられたのだ。その外交官とは当時の皇太子、後のフェリペ6世に他ならなかった。こうしてハイメ・デル・ブルゴとレティシア・オルティスは別れることになったものの、連絡はとり続けた。2004年5月22日、31歳の平民、レティシア・オルティスと、当時のスペイン皇太子との結婚式がマドリードのアルムデナ大聖堂でおこなわれ、2500万人の視聴者がテレビ中継を見守った。夫妻の間には、2005年に長女レオノール王女が、2007年に次女ソフィア王女が誕生した。

ハイメ・デル・ブルゴは、人生をやり直そうとした。しかし、誰とでもいいというわけではない。2012年、彼が結婚したのはテルマ・オルティス、なんとレティシア王妃の妹だった。一方で王妃との関係は良好だった。マドリードでは、ハイメ・デル・ブルゴが王妃と親しいことは周知のことだった。彼は王妃に助言し、慰め、気晴らしにつきあう相手だった。「当時、レティシア王妃は毎日30回も彼に電話をかけていた。なんでも相談していた」と「ヴァニティ・フェア」誌スペイン版にある。2013年の時点で、レティシア王妃とフェリペ6世の夫婦仲は悪化していた。そんな折、レティシア王妃はこれまで頼りきりだったハイメ・デル・ブルゴとの関係を断ち切る。それは夫婦関係を修復させるためだったのだろうか。あるいは、不倫の噂が広まるのを防ぐためだったのだろうか。いずれにせよ、王妃は義弟に「もう会えない」と告げた。ハイメ・デル・ブルゴは1年後に妻テルマと離婚する。王妃をうらめしく思っていたハイメ・デル・ブルゴは今日、その恨みを晴らそうとしている。

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テルマ・オルティス、夫のハイメ・デル・ブルゴ、娘のアマンダ・マルティン。(オヴィエド、2014年12月31日)photography: Getty Images

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親密になりすぎた相談相手

今回の暴露本でハイメ・デル・ブルゴは王妃と不倫していたことを語っている。「ヴァニティ・フェア」誌フランス版によれば、ふたりのよりが戻ったのは2010年のこと。彼とレティシア王妃は彼の自宅のプール脇のハンモックで一緒に横たわり、向きあっていた。暴露本によると、「レティシアは私に"愛している"と言い、私も"愛している"と応えた」そうだ。さらに一緒に米国へ逃げることも夢見ていたと書かれている。レティシア王妃から「ロサンゼルスの代理母を使って」ふたりの子どもを作ることまで提案されたとも。当時、夫のフェリペ6世とキスするレティシア王妃の写真が報道されてハイメ・デル・ブルゴが怒ると、「私たちを守るためにそうせざるをえなかったのよ」と王妃は言い訳したそうだ。

嘘をついているのではないかと多くの人が疑うなかで、ハイメ・デル・ブルゴ本人は過去の不倫関係の証拠を持っていると主張している。その証拠とは写真、ビデオ、手書きのメッセージらしい。12月3日にはX(旧ツイッター)に、レティシア王妃のセルフィーを投稿した。王妃がパシュミナショールにくるまって、鏡の前にいる。キャプションには、王妃からもらったというメッセージの文言が書かれていた。「愛するあなた、あなたのパシュミナをまとっています。あなたを身近に感じられるから。これに癒され、守られているわ。再会までの時を数えています。愛している。ここから出ること。あなたに献身する者より」

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2023年12月3日のハイメ・デル・ブルゴのツイートのスクリーンショット。photography : X / @JaimeDelBurgo

ハイメ・デル・ブルゴは結局、数時間後にツイートを削除した。しかし12月5日、彼は再度SNSに投稿し、自分の主張をくり返した。「私は削除した投稿をコンマひとつ変えません。私には理由があることを理解してくれた人たちからのメッセージには感謝します。私を殺すと脅した人たちを恨んでいません。誇らしくはありません。しかし、真実は真実です。私が天に認める王はただ一人、その名はナザレのイエス。彼が私を裁いてくださる」。いまのところスペイン王室による法的な反撃はないようだ。

(1) 『Letizia y yo』(Arcopress刊)

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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