「イタリアで最もハンサムな男」21歳のモデル、キャリアを終えて司祭になることを宣言。

Culture 2023.12.14

エドアルド・サンティーニが、司祭職に専念するためにモデル活動を休止することを決めた。元モデルの彼は現在、神学を学び、イタリアのフィレンツェ教区のふたつの小教区で奉仕している。


2022年9月28日、エドアルド・サンティーニのInstagramに投稿された写真。Instagram @_edoardosantini_

このところ、エドアルド・サンティーニという名前と顔は多くのメディアに登場しているが、それはファッション界での彼の最新情報ではない。21歳の若者、エドアルド・サンティーニは、異例の人生の変化によって注目を集めている。「この若者はイタリアのトスカーナ地方にあるカステルフィオレンティーノ出身で、最近まで主にモデルとして知られ、プロの俳優になることを目指していた」とフィレンツェの新聞『フィレンツェ・トゥデイ』が伝えている。水泳やダンス好きでもある彼は、その様々なスキルでいくつかの賞も受賞している。:2019年、若干17歳で、ABEファッショングループが主催する男性ビューティーコンテスト「イタリアで最もハンサムな男」で優勝し、2022年に(イタリアの)マッサ-カッラーラで行われた「ブギウギ」種目で全国ダンスチャンピオンのタイトルを獲得したと、イタリアの新聞『コリエレ・フィオレンティーノ』は報じている。彼は今、その才能を横に置いて、根本的な新しい人生の軌道に専念することを望んでいる。「私が21歳の時、母は妊娠し、父は結婚を決めた。彼女は21歳で母親になった。そして、神の思し召しにより、私は21歳で司祭になる道を歩んでいる」と、2023年11月23日に自身のInstagramに投稿した動画で発表した。

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「今、幸せだと叫ぶことができる」

これらの画像では、エドアルドは時折、教会で祈っている様子や仲間たちに囲まれた巡礼の様子、または最近リスボンで開催されたWYD(青年カトリック信者の年次集会)などの地域行事で祈りを捧げる様子が見られる。「この数年間、教会の一員であることの意味を私に示してくれた若者たちに出会う機会があり、彼らのおかげで私は小さな頃から抱えていたこの問いを深く掘り下げる勇気をもらいました。さまざまな恐れが私を深く探求することから阻んでいました」と、彼はこの動画で述べている。続けて、彼は2022年に「最初の一歩」を踏み出し、それが彼の人生を揺さぶったと説明する。「私はふたりの神父と一緒に生活することになり、それは私の人生で最も美しい経験でした。日常生活で兄弟たちに出会うことができる経験でした。そして、私が待ち望んでいたこの答えが天から降りてきたのです。年末には、司教に神学校に入る前の予備年に入る許可を求めるのは自然なことでした」と彼は明かしている。

元モデルの彼は今、神学を学び、フィレンツェ教区のふたつの小教区で奉仕している。「私は司祭になるのでしょうか? 分かりません、それを発見するためにここにいます」と彼は付け加え、既に最初の一歩を踏み出したことに自分をねぎらった。「これまで自分らしくいくのを阻んでいたけれど、ついにその一歩を踏み出しました。しかし、私が確信しているのは、この旅を後悔しないだろうということです。今、私はこう叫ぶことができます:私エドアルドは21歳を迎えた今、幸せです」と彼は喜んだ。

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家族の中でも、私のことをがっかりだと言う人もいる

今では、彼のモデルの仕事、演劇、ダンスへの興味はもはや彼の最優先事項ではなくなった。

「ひとつに"はい"と言うことは、他の何かに"いいえ"と言うことを意味します」と彼は述べ、「私は全てを放棄するつもりはありません。なぜなら、私の情熱は私の一部だからです。ただし、それらを異なる状況で再び楽しむつもりです」とも補足している。ようやく自分の居場所を見つけたように見えるが、それでもエドアルド・サンティーニは、自分の決断を身近な人たちに受け入れてもらうことへの不安と困難を語った。「実際には私が作り上げた壁の方が多かったと言わざるを得ません。陰口を叩く人、家族の中でも私のことをがっかりだと言ってくる人もいますが、同時に私を支えてくれる人もいます。信者であろうとなかろうと」と彼は述べた。

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より深い生き方

6月、この黒い瞳の青年はInstagramに、彼が経験している内なる葛藤とある二面性について投稿し、「表面的な人生を軽々しく生きたいという気持ちと、より深い生き方をしたいという気持ちの間の葛藤」を表現した。「この戦いは和らいできた。しかし、ときどき轟音を立てて戻ってくる」と以前フィッシュネットのTシャツを着て撮影した官能的な写真のキャプションで語った。彼はまた、ホイットニー・ヒューストンの言葉を添えて、自分の主張を説明した。「最大の悪魔は自分だ。私は親友であると同時に、最悪の敵にもなり得る」。

何ヶ月も前、イタリアの「最も美しい男」は、2万5千人以上のフォロワーと自分のイメージに対する疑問をシェアしていた。「世界一美しくても、内面が良くなければ、その美しさの価値は0以下です。顔や容姿を利用して、いくらでも男性や女性を手に入れることはできるかもしれません。でも、あなたは幸せですか? 本当に幸せですか?」、2022年9月16日、彼はシースルーTシャツを着た写真を公開し、そう問いかけた。そして外見に新しい視点を説き、こう締めくくった。「私たちは皆、神の反映なので、不完全なものなどありません。」エドアルドにとっても、そうである。

text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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