大会史上初のショートカットのミスフランスに誹謗中傷が殺到! 辛辣なSNSの反応へのコメントが話題に。
Culture 2023.12.21
ミス・フランス2024に選ばれたばかりのイヴ・ジルは、そのヘアスタイルと体型が「女性らしさ」に欠けるとして、SNS上でヘイトメッセージの標的になっている。20歳の若い女性は、仏放送局LCIへのインタビューを通じて反論した。
全国的なビューティーコンテストの歴史上初めて、ショートヘアの女性がミス・フランスに輝いた瞬間だった。12月16日にディジョンで開催された「フランスで最も美しい女性」のコンテストで、イヴ・ジルはその漆黒のショートヘアスタイルでひときわ目立っていた。彼女にとってそのヘアスタイルは個性的な特徴で、コンテスト中もアピールポイントだったが、一部の観客には賛同を得られなかった。
実際、彼女のスピーチやパフォーマンスは視聴者から厳しく批判されたが、特に彼女が選ばれて以降、SNS上では彼女の髪型が話題となっている。主な非難の内容はというと? ネットユーザーたちは、20歳の彼女が受賞タイトルを主張できるほど女性らしいヘアスタイルをしていないと批判しているのだ。「こんな男の子っぽいヘアスタイルは損、ミスには似合わない」「これはミスかミスターか?」「ボーイッシュすぎる」「ジルよりもイヴよりも」「髪なしのミス」「本当の女性の美しさはどこ?」「ショートヘアのひどさ」など、ミス・フランスと仏テレビ局TF1のInstagramアカウントに寄せられた数え切れないほどの中傷コメントの数々を挙げればきりがない。
彼女の細長いシルエットとアンドロイド的と形容される顔、または男性的な特徴も多くの批判の対象となった。「プリンセスの体とは程遠い」、「拒食症なのでは?」、「私の方が胸がある」、「フランスは骸骨をミス・フランスに選んだ」、「体型も胸もなく、とても痩せている!女性の代表ではないし、ミス・フランスでもない」、「ミス・トランスだ」、「ヒップも胸もない。四角い顎。痩せすぎ。ミス・フランスにはふさわしくない」など、XやInstagramに投稿された彼女に対する悪質なコメントが数多く寄せられた。
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私は髪型だけではない
TF1で放送された番組の中で、イヴ・ジルはミス・フランスに選ばれる前から、自分の容姿についてハラスメントを受けていたことを打ち明けていた。インターネット上でこのような憎悪の波が押し寄せていることを知っていたかどうかは明かさなかったが、新ミス・フランスは、当選直後のLCIチャンネルのインタビューで、自分を非難する人たちにメッセージを送った。「私も人間です。批判は私に影響を及ぼし、傷つきます」と彼女は認め、「これが私の体です。私がそれを好むと好まざるとにかかわらず、それが私のあり方です。人が嫌なら、嫌でもらって結構です。誰にでも好かれることはできません、それは普通のこと。自分を受け入れ、すべての批判から距離を置くことが必要です。正直難しいですが」と述べている。
数学を学ぶ学生でもある彼女はまた、この機会に、自分が単に髪の長さによって定義されるべきではないことを指摘した。「私は髪型だけではありません。いずれ他のことについて話すときが来るでしょう」と強調した後、「フランスにはショートヘアの女性が数多くいることを示すことが重要です。だから、ミス・フランスのようなコンテストで彼女たちを代表することが重要なのです」とも付け加えた。
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text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi