ハリー&メーガン夫妻、ハリウッドレポーター誌に「今年の負け組」に選出される。
Culture 2023.12.22
ハリー王子夫妻の人気は下がり続けている。先日、「ハリウッド・レポーター」誌が選ぶ「今年の負け組」に選出された。
インビクタス・ゲームに出席したハリー王子とメーガン夫人。(デュッセルドルフ、2023年9月13日)photography: Getty Images
ハリウッドでは、2023年はかなり波乱の年となった。ふたつの歴史的なストライキが数か月にわたりこの街を麻痺させ、ディズニー帝国はストリーミングサービスで苦戦している。一方で、力強い女性たちが成功を収めた。マーゴット・ロビー、グレタ・ガーウィグ、そして最近「タイム」誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたテイラー・スウィフトなどだ。この事実を踏まえ、「ハリウッド・レポーター」誌は映画業界の最も偉大な成功者と最も恥ずかしい敗者のリストを作成した。「成功者」部門では、Netflixのドラマシリーズ「ウェンズデー」で輝いた女優のジェナ・オルテガや映画『オッペンハイマー』の監督であるクリストファー・ノーランが登場している。一方、「敗者」については、メディアはハリー&メーガン夫妻に特に関心を寄せている。
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崩壊を待つだけの大きなバブル
「Netflixのドキュメンタリー番組、感傷的な回顧録(『スペア』−そのタイトル自体が不満を表している)、そして活発な動きのないポッドキャスト番組を経て、ハリー&メーガンというブランドは、崩壊を待つだけの大きなバブルと化し、コメディ番組『サウスパーク』はそこに踏み込んだ」と、12月7日付の「ハリウッド・リポーター」は報じている。
2月、サセックス夫妻は有名な風刺漫画で特に辛辣な描写の対象となった。「ワールドワイド・プライバシー・ツアー』と題されたエピソードで、夫妻はかなり残酷に風刺された。そのエピソードでは、彼らのキャラクターがカナダの王子と王女として描かれ、テレビのセットに招かれて『Waaagh(ウェー)』という本を宣伝している。その本の表紙は、ハリー王子の回顧録である『スペア』に酷似している。
アニメのキャラクターたちは空に掲げた横断幕に、「私たちはプライバシーが欲しい」と「私たちを見るのをやめてください」と書かれたメッセージを持っている。カナダの司会者は、王室についてこのように書くことで、「王子はジャーナリストという職業を嫌っているにもかかわらず、自らもジャーナリスト(本の筆者)になったのではないか」と質問した。「私たちはただ普通の人になりたいだけなのです。こんなに注目されるのはとてもつらいことです」と妻は答えた。2021年、チャールズ3世の次男であるハリー王子とメーガン夫人がオプラ・ウィンフリーと行ったインタビューをパロディ化したシーンである。
メーガン&ハリー夫妻は、もはやバッキンガムでも「ハリウッド・リポーター」編集部でも神聖さを漂わせておらず、すぐに潮目が変わることはなさそうだ。12月12日付の『デイリー・エクスプレス』紙によると、彼らのアーチウェル財団は2022年に前例のない損失を計上した。英国の日刊紙が入手したチャリティーの納税申告書によると、カリフォルニアに住む夫妻は、1年間で1100万ドル(約15億円)近い寄付金を失ったという。喜ばしい記録ではない。そして、今回の"ハリウッド最大の敗者"のノミネートにより、問題改善とはならないことは間違いない。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi