ミュグレーのショー、パリ・ファッションウィークで絶賛の理由は?

Culture 2024.03.05

3月3日に発表されたフランスのブランド、ミュグレーの2024年秋冬コレクションは、誰もが無関心ではいられないほどの印象を残した。ディレクターのケイシー・カドワラダーは、ブランドのスタイルに見事に適合し、期待に応えた。

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ミュグレーの2024-2025年秋冬コレクション。(パリ、2024年3月3日)photography: Imaxtree

「ミュグレーは再び壮観だ」、「言葉を失った」、「狂気だ」、「ミュグレーは期待を裏切らない」、「ミュグレーはいつも一歩先を行く」とのコメントが、パリで3月3日に発表されたミュグレーのショーの数分後にX(元のTwitter)に寄せられた。イベントが開催されていたリセ・カルノの中心で、招待客はフィナーレの際に盛んに拍手を送っていた。参加者の中には、会場を出てすぐにスマートフォンの画面に頭を傾けて、自分たちの反応をソーシャルメディアで共有する人もいた。「ミュグレーとアーティスティック・ディレクターのケイシー・カドワラダーは、凍てつくリセ・カルノに火をつけた(室内の温度が低いことにちなんで)」と、あるインスタグラマー(@stylenotcom)は投稿でコメントした。

ミュグレーの2024-2025年秋冬コレクションで、ケイシー・カドワラダーはあらゆる手段を講じた。2018年からこのフランスのメゾンブランドの指揮を執るこのアメリカ人は、豪華スターを起用した。ランウェイにはトップモデルのエヴァ・ハーツィゴヴァ、イリーナ・シェイク、ファーリダ・ケルファが登場した。ショーのオープニングを飾ったモナ・トゥガードや、アレックス・コンサーニ、プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサーなど、ファッションウィークの新進モデルも忘れてはならない。ランウェイでは、さまざまな世代や体型が混在した。

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エネルギッシュなファッション

このショーでは、カーテンの開け閉め、ストロボ効果、舞台上で煙を噴出するマシンなどでリズムが刻まれた。衣服は女性を単に飾るだけでなく、彼女たちをより強力で断固とした自由な存在に変えた。ショーの作品はハイパーセクシャルだった。レザー、シースルー、ボディフィット、大胆なカットなどさまざまな素材とディテールはコレクションに力強さをもたらした。ケイシー・カドワラダーならではのこの超フェミニンなファッションは、2022年に亡くなったティエリー・ミュグレーが残した遺産を引き継いでいることを感じさせる。ミュグレーは、常により大胆で印象的なものを提案し続け、それによって人々の心により深く刻まれるよう努力し続けている。

2023年10月2日の最後のショーでは、パリス・ヒルトンがテーラードミニドレスでランウェイを歩いた。「ミュグレーは演出とショーに焦点を当て、人々が興奮する内容にしようと努めていた」とケイシー・カドワラダーは説明した。そして数か月後、彼はその課題に見事成功した。

text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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