カミラ王妃、国王不在のイベントで異例の抜擢?

Culture 2024.03.10

国王チャールズ3世の妻カミラ王妃は、何世紀にもわたり英国王が自ら行ってきた儀式で国王の代わりを務める。通常、この儀式は配偶者ではなく、国王が執り行う。

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2024年2月28日、バッキンガム宮殿で開催されたBBCの番組「500 Words」ファイナリストのレセプションに出席したカミラ王妃。 (ロンドン)  photography: Chris Jackson / Getty Images

国王不在の間、カミラ王妃が指揮を執り、歴史的な瞬間となる。チャールズ3世は2月からがん治療を受けながらも、国王の職務を続けている。しかし、公務によっては出席できないことが予測されている。その例が、来る3月28日にウスター大聖堂で行われる聖木曜日の王室洗足式だ。代わりに妻であるカミラ王妃が出席する。王妃が夫の代わりに行事を行うのは初めてではないが、今回の代理は他に比べても特別だ。

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何世紀も続く伝統

毎年、イースター・サンデーの前日である「聖木曜日」に王室のミサが行われる。1213年以来、英国の国王が出席者(多くは地元の年金受給者)にコインを配る伝統がある。イエスが最後の晩餐の前に使徒たちの足を洗ったという信仰を模倣した方法である。何世紀もの間、この伝統は国王自身が行ってきた。しかし、チャールズ3世が予定通り不在となり、カミラ王妃がその後任となることで、歴史上初めて、王妃が引き継ぐことになる。カミラ王妃の称号は"クイーン・コンソート(王妃)"から"クイーン"に変更されたものの、国王との結婚によってコンソートであることに変わりはない。

3月28日、ウスター大聖堂で、カミラ王妃は英国の出席者に対して75枚の記念硬貨を配ることになる。伝統によれば、国王の年齢の数だけ硬貨が配布されるため、チャールズ3世の場合は75歳なので、75枚だ。ウスター大聖堂も、カミラ王妃の訪問を喜び、SNSアカウントで儀式開催を知らせた。

このイベントの発表は、タブロイド紙『ザ・サン』が、カミラ王妃が最近の公務に「疲れきっている」と報道した直後のことだ。カミラ王妃は、夫のがんが公表されて以来、13回もの公務をこなした後、「海外で太陽の下で数日間を過ごすことを決めた」と言われている。

text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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