2023年、最も稼いだ俳優ベスト10とは?

Culture 2024.03.12

3月6日、「フォーブス」は毎年恒例の「2023年度 世界で最も稼ぐ俳優・女優ランキング」を発表した。トップ10にはサプライズと常連が多く含まれている。

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映画『バービー』のプレビューに登場したマーゴット・ロビー。(ロンドン、2023年7月12日)photography: Abaca

マーゴット・ロビーにとって2023年は充実の年だった。映画『バービー』の興行的成功の後、アカデミー賞では残念ながらノミネートされなかったものの、オーストラリア出身の彼女は世界で最も稼いだ女優に選ばれ、男女合計でもアダム・サンドラーに次ぐ2位である。まさに大当たりの年だった。

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ハリウッドライフ

このトップ10は、昨年を振り返るのと同時に、新たなトレンドの指標でもある。しかし、すべてが#Me Tooに対応できているとは言えない。トップ10に入った女性はふたりだけ。2位のマーゴット・ロビーの5900万ドル(約86億円)は、映画『バービー』もあるが、アマゾン・プライム向けにプロデュースした映画『ソルトバーン』の後押しもある。そしてジェニファー・アニストンは、アップルTVシリーズ「The Morning Show(原題)」とNetflix映画『マーダー・ミステリー2』の出演により、4200万ドル(約29億円)で6位につけている。ちなみに、ランキングはマーゴット・ロビーを除いて、ほぼアメリカ人ばかりである。

最も稼いだ俳優はちょっとしたサプライズだった。Netflixとの契約が特に実を結んだアダム・サンドラーは、『マーダー・ミステリー2』と3本のスタンドアップ・ショーで7300万ドル(107億円)を稼いだ。3位は常連のトム・クルーズ。映画『ミッション・インポッシブル』最新作と2022年公開の『トップガン マーヴェリック』で4500万ドル(約66億円)を稼いだトム・クルーズだが、この作品で彼は引き続き収益をあげている。

好調な動画配信プラットフォーム

注目すべきは、ランキングにおける動画配信プラットフォームの重要性の高まりである。アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンに加え、4位のマット・デイモンと9位のベン・アフレックは、それぞれ4200万ドル(約29億円)と3800万ドル(約55億円)で、Amazon独占配信の映画『AIR/エア』のおかげで財を成した。49歳のレオナルド・ディカプリオは、彼の名前だけで映画が作れるほど著名な俳優であり、マーティン・スコセッシ監督が担当すれば大当たりは確実だ。フランスでは映画館で公開され、世界ではApple TV+で独占配信される映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を制作したのは、この勝利のレシピのためだ。アーネスト・バークハート役を演じたレオナルド・ディカプリオは、この映画だけで4100万ドル(約60億円)を手にした。

ランキングの常連

ライアン・ゴズリングは、『バービー』出演で4200万ドル(約29億円)、4位にランクイン。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた彼は、出演料に加えて、Spotifyで1億回以上聴かれているヒット曲「I'm Just Ken」の権利も獲得している。まだまだ収入が期待できる。もうひとり、このランキングの常連俳優がいる。コメディとアクション映画で活躍する俳優のジェイソン・ステイサムだ。今回は、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、『MEG ザ・モンスターズ2』、『エクスペンダブルズ ニューブラッド』の3本で4100万ドル(約60億円)を稼ぎ、7位にランクインした。最下位は永遠のデンゼル・ワシントンで、『イコライザー THE FINAL』、シリーズ第3弾の成功により2400万ドル(約35億円)稼いだ。映画は依然として収益を上げているが、時に出演するスターたちに大きく依存しているという現実を反映したランキングだ。

text: Gaspard Couderc (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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