ロシアとウクライナでチャールズ3世逝去のフェイクニュースが拡散。

Culture 2024.03.19

チャールズ3世が死去したという噂がSNS上で流れている。この情報を在ウクライナ英国大使館は即座に否定した。

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チャールズ3世とカミラ王妃。(サドリンガム、2024年2月18日)photography: Giddens Joe / Giddens Joe/PA Photos/ABACA

この噂はすでに英国のタブロイド紙の一面を賑わせている。日曜日から、SNSではイギリスの国王チャールズ3世がこの3月17日にがんで亡くなったとの噂が広がっている。プラットフォームXでは、イギリス国王が「昨日の午後に突然亡くなった」と言及するいくつもの記事が拡散されている。また、英国政府の建物で半旗を掲揚したり、バッキンガム宮殿の公式声明を伝えたりするものもある。


英国王チャールズ3世が死去したとバッキンガム宮殿が発表した。エリザベス女王の息子が王位に就いたのは1年も前のことで、戴冠式は2023年5月6日に行われた。享年75歳。

この情報は、特にロシアウクライナのメディアによって伝えられたもので、先週から英国王室をターゲットにした一連の最新「フェイクニュース」である。

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「フェイクニュース」

独立系ジャーナリストのアンドレイ・ヴァイトビッチは、「BBCでは何も報じられていないが、複数のメディア(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ)がチャールズ3世の死を伝えている。クレムリンのデマなのか? しかし、この情報はプロパガンダだけでなく、独立系メディアによっても伝えられている」とXで警告している。「わずか数分後、フェイクニュースとの報道が出た。王の死亡時には明確なプロトコルが存在することを知っているにもかかわらず、独立系メディアが情報を再び流したことは驚くべきことです。情報戦は続いています」と続けた。

この新たな憶測に対し、在ウクライナ英国大使館は迅速に対応した。「国王チャールズ3世の死亡に関するニュースは誤りであることをお知らせします」と月曜日の午後にXに公式メッセージが投稿された。

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心配されるがん

火のないところに煙は立たないとはよく言ったものだ。雑誌「ヴァニティフェア」が指摘するように、これらの記事のほとんどは東欧のアカウントから発信されている。「西側諸国を混乱させるために偽の情報を拡散することを得意とするロシアのボットの仕業と見られている。現時点ではこの噂の出所を特定する手がかりはない」と同誌は続けている。

いずれにせよ、英国民がチャールズ3世の健康状態を心配していることに変わりはない。2月5日、エリザベス女王に続いて1年半足らずで即位した国王は、がんに罹患していることを公表した。1月末に前立腺肥大症の手術を受けたこととは関係なく、正確にどのような病気が診断されたかはわかっていない。しかし、医師によれば、チャールズ3世は公の場からしばらく離れることになる。ただし、イギリスのタブロイド紙はすでに6月の「トゥルーピング・ザ・カラー」への出席を確認している。そういった状況から、英国民は、長年にわたって英国の王位につくことを待ち続けたチャールズ3世が最終的に王位を放棄して退位する可能性はあるのかどうか、疑問に思っている。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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