キャサリン皇太子妃、3人の子どもに自身のがんをどのように告知したのか?
Culture 2024.03.31
キャサリン皇太子妃が当初、病名を伏せていたのは3人の子ども、ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子への配慮からだったと英メディアは報じた。
キャサリン皇太子妃とジョージ王子、シャーロット王女。(ロンドン、2022年6月4日) photography: Abaca
キャサリン皇太子妃は3月22日にSNSに動画を投稿し、がんであることを公表した。そしてすぐさま言及したのは、それぞれ10歳、8歳と5歳である「ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子にすべてを説明するため」に要した「時間」のことだった。「適切な方法でお母さんは大丈夫だと子どもたちを安心させる」必要があったと。
英「タイムズ」紙は皇太子妃がジョージ王子、シャーロット王女とルイ王子にがんを伝えた時の状況を報じている。告知は学校のイースター休暇が始まるタイミングで計画された。動画が投稿されたのは、学校がお休みに入った金曜日16時の2時間後のことだ。タイムズ紙「キャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子はこの日を待って世間に公表した。それは子どもたちをその後の報道から守るためだった。きっと学校で不毛な質問やコメントを子どもたちが受けずに済むための配慮でもあったのだろう」
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学校での会話
皇太子一家と親しい友人のひとりは同紙の取材に次のように語っている。「ケイトとウィリアムは子どもたちを守るためにできる限りのことをした。そして子どもたちが何も知らないように配慮した。一番心配したのは子どもたちの学校での会話のことだった」
がんを患い、子どもに告知しなくてはならない親の常として、キャサリン皇太子妃はタイミングを計り、言葉を選ぶ必要があった。「ベストは自分にも家族にも一番都合のいいタイミングを選ぶことです。つまり、子どもが何人かいる場合は、子どもたちを集めてみんなで話し合う時間がある時です」とフランスのがん撲滅リーグで相談員を務める心理学者はフランスのマダムフィガロ誌の取材に語った。この一家が普通の家庭とは異なるのは、世界中から知られているという点だ。だからこそ公表によってジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子はこれから注目を浴びざるを得ない。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)