ケイト・モスが30年前にまとった伝説のシースルードレス、オークションに!
Culture 2024.04.11
1993年にイギリス人モデルのケイト・モスがパーティで着用し、いまやカルト的な人気を誇る「ほぼ裸なドレス」が、英オークションハウス、ケリー・テイラー・オークションのカタログに掲載された。
1993年、ロンドンでのケイト・モスとナオミ・キャンベル。photography: Getty Images
1993年の夏、ケイト・モスはソーホーにあるコリンヌのアパートを訪れ、エリート・エージェンシーが企画した歴史に残る一夜を過ごした。当時、モデルエージェンシーの仲間入りをしたばかりの若きケイトは、まだ19歳だった。キャリアがスタートしたばかりのこの時、ケイトは、ライザ・ブルースがデザインしたナイロン素材のドレスを着ていた。ナオミ・キャンベルと並んで撮影された、ピート・ドハーティの元恋人のケイトは、大きな反響を呼んだ。
これまでにないほど透けたドレスは、瞬く間にタブロイド紙の一面を飾り、賑わせたが、ケイトはそれを当時、理解できなかったという。「世界が何に興奮しているのかわからなかった。アパートの暗闇の中で、ドレスは透けていなかった」と彼女は2019年、英国版雑誌「ヴォーグ」のに撮影インタビューで説明した。それから30年後、このドレスはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のショーケースに加わった。そして今回、近々開催されるオークションのカタログに掲載された。
1993年、ケイト・モスとナオミ・キャンベル。photography: Getty Images
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春夏のカタログ
実は、ケイト・モスが1993年に着用したものではないのだ。売りに出されているのはレプリカで、4月14日から発売されるケリー・テイラー・オークションの春夏コレクションのカタログには「ロット170」として掲載されている。Instagramの投稿によれば、ライザ・ブルースによるそのラメ入りドレスはケイト・モスが着ていたものと「ほぼ同じ」だという。このドレスは同ブランドの元従業員が保管していたもので、200ドル(約3万円)という非常にリーズナブルな価格で見積もられていた。オークションハウスのウェブサイトでは、200~300ポンド(約3万8千円〜5万7千円)と見積もられている。
この発表は、ネットユーザーやファッショニスタを沸かせた。フランスのインフルエンサー、カミーユ・シャリエールは、「このドレスのためなら魂を売ることもできる」と彼女はこの発表を喜んだ。また、その他のアイテムも出品が予定されている。ケイト・モス関連でいうと、2004年にケイト・モスが雑誌「i-D」の表紙を飾った際に着用していた、ジュディ・ブレイムによる"ゴッド・セーブ・アメリカTシャツ"などがある。また、イヴ・サンローランやジャンニ・ヴェルサーチェのヴィンテージも出品予定だ。
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text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi