英国王室メンバーが食べられない「4つの食べ物」とは?
Culture 2024.04.16
ロイヤルファミリーには守るべきルールが存在する。例えば、英国王室は公式式典など大規模な行事の際、食べてはいけないものがある。
ジョージ王子、キャサリン皇太子妃、ルイ王子、シャーロット王女、ウィリアム皇太子、チャールズ3世、カミラ王妃。photography: Getty Images
英「デイリー・エクスプレス」紙によると、ロイヤルファミリーには食事に関しても細かいルールが定められている。バッキンガム宮殿が供する料理はバラエティに富んでいるが、王室のメンバーには禁じられている食べ物が4つある。禁止理由は病気のリスク、そして口臭などを避けるためだそう。
「宮殿では、ニンニクやタマネギを使った料理を出しません。万が一、ゲップが出てしまった時のためではないかと思います」と、イギリス王室の前料理長ジョン・ヒギンズは英紙に語っている。このルールは、英国内外の大きな催しや晩餐会では特に重要であることをカミラ王妃は2018年、身をもって体験した。
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食中毒のリスク
公式行事の際のもうひとつの禁止食品は魚介類だ。これは病気になるリスクを避けるためとのこと。チャールズ3世の元執事、グラント・ハロルドは、「食事の際、ロイヤルファミリーは魚介類を口にすることに慎重です。食中毒の危険があるからです。公務旅行中、魚介類を食べないというのは非常に賢明な判断です。ロイヤルファミリーのメンバーが重病になることは、特に海外滞在中避けたいことですから」と語った。エリザベス女王の息子は、2013年にウィスタブル・オイスター・フェスティバルでルールを破り、カキを食べている姿をキャッチされたことがある。
ニンニク、タマネギ、魚介類。残る4番目の禁忌は個人的な信念からくるものだ。2023年5月に戴冠したチャールズ3世はフォアグラを禁止した。環境保護と動物愛護に熱心なイギリス国王は、「動物の倫理的扱いを求める人々の会」、通称ピータ(PETA)の活動を何度か称賛している。そしてフォアグラは非倫理的であるとして、王宮のすべてのメニューから追放した。ガチョウやアヒルに強制給餌して作られるフォアグラは、要するに鳥を脂肪肝にしているようなものなのだ。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)