デンマークの元王子、ニコライ伯爵がニュージーランドの美しい自然を堪能。
Culture 2024.04.28
デンマークのヨアキム王子の息子、ニコライ元王子が、ガールフレンドのベネディクテ・サウストラップとの休暇写真をSNSに投稿した。
休暇中のニコライ元王子。photography: Patrick van Katwijk / Getty Images
デンマーク女王マルグレーテ2世の孫のひとり、24歳のモンペザ伯爵ニコライはガールフレンドのベネディクテ・サウストラップと昨年の夏、オーストラリアへ旅立った。ふたりは地球の裏側へ短期留学したのだ。だがクリスマス休暇が近づくと、少し羽を伸ばしたくなったらしい。こうしてオーストラリアからそう遠くないニュージーランドへふたりは休暇に出かけた。
とても楽しかったのだろう。ニコライ元王子は2024年4月11日にこの時の写真をインスタグラム投稿した。「この美しい場所が懐かしい」とのキャプションと共に、106,000人のフォロワーに向けて8枚の写真が公開された。確かにどの写真も美しく、山あり野原あり湖あり、緑豊かで多種多様な花が咲く、まるで夢のような風景が広がっている。素晴らしい時間を恋人と分かち合ったことは、風に髪をなびかせながらほほ笑むふたりのセルフィーが物語っている。
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未来は不透明でもハッピー
2022年10月、デンマーク王室内で重大な決定があった。女王マルグレーテ2世は次男のヨアキム王子の4人の子どもたち、すなわちニコライ、フェリックス、ヘンリック、アテナから王子、王女の称号を取り消すと声明を発表したのだ。女王によれば、これは孫が自らの人生を選びとっていくための最良の手段とのことだった。当時23歳だったニコライは王子から「ただの」モンペザ伯爵となり、デンマークのメディア「エクストラ・ブラデット」紙に無念の思いを語ったとフランスの「ポワン・ド・ヴュ」誌が報じている。すなわち、「残念ながら、この知らせは我々に衝撃だった。とりわけ公表されてからは」と悔しそうに言ったそうだ。
これに先立つ2020年には、デンマークの「BT」紙に進路を模索中と語っていた。2019年には軍事訓練を受け、その後コペンハーゲンのビジネススクールで経営学を学び始めたものの、本当にやりたいことは何なのかがまだわからず、「どんな職業に就くのか見当がつかない」と当時語っている。与えられたチャンスはなんでもトライし、モデル業にも挑戦、2021年にはディオール、2022年にはレインズのランウェイを歩いている。BT紙のインタビューでは海外留学をしてみたいと語っていた元王子。その夢は4年後に実現した。デンマークのヨアキム王子の長男はオーストラリアへ6ヶ月間留学した。なお、一緒に留学したガールフレンドは、「パリ・マッチ」誌によれば、デンマークの「シドバンク」銀行グループの会長の娘だそうだ。王子の称号を失っても彼の人生はハッピーのようだ。
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text: Téa Quinard (madame.lefigaro.fr)