仕事が私にくれたもの:サンドラ・チョイ ジミー チュウのクリエイティブを生み出す、サンドラ・チョイ。

Culture 2024.05.10

デザインを描き、時間をかけて靴を作り、
実際に価値のあるものだけが箱に入るのです

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Sandra Choi/サンドラ・チョイ ジミー チュウ クリエイティブ・ディレクター。英国で生まれ、香港で育ち10代でロンドンに移住、故・ダイアナ妃などの靴を手がける叔父で靴職人のジミー・チュウのもとで靴作りを習得。1996年より現職。ふたりの娘の母で気分転換は料理とガーデニング。

1996年のデビュー以来、世界中のファッショニスタに支持され、いまでは靴に加え、バッグや香水など幅広いラインナップを展開するまでになったジミー チュウ。そのサクセスストーリーを牽引して来たのがクリエイティブ・ディレクターのサンドラ・チョイだ。その彼女が、日本国内最大級の売り場面積を誇るジミー チュウ 銀座コンセプトストアのオープンに合わせて来日。レディスとメンズの靴やバッグ、さらにスモールレザーグッズやサングラスなど、ジミー チュウのすべてを網羅した2フロアからなる新店舗を手がけたのは、建築・デザイン事務所、クロスビーの創始者でクリエイティブ・ディレクターのハリー・ヌリエフだ。

「この店舗は、シンプルでありながら、リッチな空間になっていて、すごく気に入りました。ハリーは、ジミー チュウのために発想を広げ、靴作りの舞台裏を店舗の内装という表舞台に活用することを考え付いた。そのアイデアに驚かされました」

まるでストックルームのように靴箱が天井まで並ぶ部屋。さらに売り場のひとつの壁は、デザイン画を収納する引き出しで、全面覆われている。デザイナーのサンドラが、日々目にしているものを洗練されたラグジュアリーな空間に取り入れたのだ。

「アイデアが浮かび、デザインを描き、時間をかけて、実際に価値のあるものだけが靴になり箱に入る。工場で完成した靴が入った箱を見ると私は満足します。この銀座店で、靴作りの最初からお客さまに届く最後までの流れを感じてもらえたら」

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ロンドンの小さな工房から世界的なブランドへと成長したジミー チュウ。サンドラ自身、こんなに大きくなるとは想像もしていなかったと振り返る。

「私の仕事はいまも昔も同じ。常に自問自答をし、より良いものを作るために進化を止めないでコレクションの制作に向き合っているだけ。でも、いつも働いているスタジオから外に出ると、ブランドのパワーに気づくこともありますね」

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華やかなオーキッド柄バッグ「ミニノースサウス トート」(H18×W13.5×D7.6cm)¥143,000
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2024年春夏新作。グラフィカルなブーツ(ヒール8.5cm)¥310,200(ともに銀座コンセプトストア限定)/ともにジミー チュウ
 
●問い合わせ先:
ジミー チュウ
0120-013-700(フリーダイヤル)
www.jimmychoo.jp/ja/home

*「フィガロジャポン」2024年3月号より抜粋

text: Tomoko Kawakami photography: ©Jimmy choo, Anna Stockland(Sandra Choi)

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