ハリー王子夫妻の慈善活動「アーチウェル財団」、存続の危機にある理由とは?
Culture 2024.05.17
ハリー王子とメーガン夫人のチャリティ財団がカリフォルニア州司法長官から滞納を理由に、一時的に資金調達と支出を停止するよう命じられたと報じられている。
2020年3月、ハリー王子とメーガン夫人は「アーチウェル財団」を設立した。photography: PA Photos / PA Photos/ABACA
単純な支払い漏れかミスなのか? 5月3日、ハリー王子とメーガン夫人のチャリティ団体「アーチウェル財団」は、カリフォルニア州慈善事業登録機関から未払いの通知を受け、「滞納者」としてリストアップされた。その理由は、同団体が「2023年2月以来、必要な年次報告書や更新料を提出していなかったため」と「ページ・シックス」が報じた。
「滞納者リストに記載されている組織は規則に従っていないため、登録が必要な行為、寄付金の募集や支出を含む行為を行うことが禁止されている」と、雑誌「ピープル」が確認した書簡に記されていた。「さらに、同団体は制裁を受ける可能性があり、登録が停止されるか取り消される可能性がある」という。
停止処分を避けるため、同財団はカリフォルニア州のロブ・サンタ司法長官に説明する必要がある。財団に近い関係者によると、小切手は予定通りに送られたが、届かなかったという。「アーチウェル財団は、遅延の通知が出された時点でこのことに気づいた」として、この問題は1週間以内に解決される見込みだ。
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「私たちの使命はシンプル:善をなすこと」
ハリー王子とメーガン夫人は2020年3月、カリフォルニアに引っ越して王室の職務から退いた直後にアーチウェル財団を設立した。「私たちの使命はシンプル:直接出向いて、善行をなすこと。私たちは、奉仕と思いやりある行動を通じて、地域から世界中まであらゆるコミュニティを向上させ、団結させるため、直接出向いて、行動を起こします。私たちに向けられる比類なきスポットライトを利用することによって、その瞬間を迎えるのです」と財団のウェブサイトには書かれている。
非営利活動に加え、アーチウェル財団はアーチウェル・オーディオやアーチウェル・プロダクションズなどのメディア企業も傘下に収めている。これらには、夫妻の人生を追ったドキュメンタリーシリーズも含まれており、Netflixで放送される予定だ。
text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi