ファッションショーに現れたケイト・モス、落ち着かない行動にファンから心配の声。

ここ数日間、トップモデルのケイト・モスは2025年春夏コレクションのファッションショーの最前列を次々と巡っている。しかし、彼女の行動がSNSで話題になり、心配されている。

ディオール・メンズの2025年春夏コレクションの最前列に登場したケイト・モスとニコライ・フォン・ビスマルク。(パリ、2024年6月21日) photography: Marechal Aurore / Marechal Aurore/ABACA

ファッションウィークのたびに、ケイト・モスはファッションの話題の中心となる。しかし、このシーズンでは彼女の伝説的なオーラではなく、奇妙な行動がTikTokで話題を呼んでいる。6月21日、夏至の日にトップモデルは2025年ディオール・オムの春夏コレクションに招待された。彼女は恋人のニコライ・フォン・ビスマルクと腕を組んで現れた。ここまでは「普通」に見える。しかし、ショーの最前列に座った瞬間から、事態は一変する。席に着くや否や、カメラマンたちが彼女の前に集まった。明らかに落ち着かない様子のケイト・モスは、あちこちでそわそわし、フラッシュを避けるかのように何度も後ろを振り返る。彼女はキャリアを通じてカメラに慣れているはずだが、この日は様子が違った。TikTokであるネットユーザーは「ファッションショーでは、写真をあらゆる角度から撮られることがわかっているでしょう？」と不快感を示した。また、別のネットユーザーは「彼女はただ単に『ココ』を摂取していないだけ」とコメントした。ここでの「ココ」という言葉は、「コカイン」を指している。

同じファッションショーの別の動画では、ケイト・モスの落ち着かない様子が目立つ。彼女は座っても足の位置が定まらず、不器用な手つきで髪をかき上げ頭を絶えず動かしたりしている。視聴者たちは「彼女は何をしているの？」「何かが足りてない！？」「ハイになっている？」などと皮肉っぽいコメントが寄せられた。これは、わずか数日前にグッチの2025年春夏コレクションのランウェイで転んでしまった後の出来事である。

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転倒したワケ

ファッションショーの最前列でケイト・モスの特異な振る舞いは止まらない。6月22日、リッツ・プラス・ヴァンドーム広場の外でファンがケイトを撮影した。彼女は黒の刺繍入りのロングドレスを着て、ハイヒールで立っていたが、バランスを崩し地面に倒れた。これがあるネットユーザーにとっての最後の一撃となった。「パリに来てから、ケイト・モスって変わったと思う。ショーの間もずっと椅子で跳ねていて、あまりリラックスしていなさそうだった」と述べた。多くの人々が、これらの行動を1990年代のケイト・モスの再来と捉えており、彼女が「ヘロイン・シック」として知られるトレンドを体現していた時代を思い起こさせる。当時の彼女は、やせこけた体型、くぼんだ顔、そして不機嫌で時には悲しげな表情を特徴としていた。そして何より、忘れられないのが2005年9月15日の有名な出来事だ。その日、ケイト・モスがコカインを使用している写真が『デイリー・ミラー』に掲載されたのだ。このスキャンダルは大きなものとなり、名誉毀損で訴訟に発展するが、ケイト・モスは勝訴した。しかし、それによって彼女は大きな損失を被った。ファンを失っただけでなく、主要な高級ブランドとの契約も失った。

ケイト・モスは長いキャリアの中で、しばしばスキャンダル紙の見出しを飾ってきた。特に2000年代には、スキャンダラスなピート・ドハーティと交際していた時期に多くの話題を提供した。その波乱万丈な関係やロックなライフスタイルは、ケイト・モスのシグネチャーの一部となった。

その後、ケイト・モスは健康的な生活に転換することを決意した。「私のライフスタイルの変化に関心を示す人が現れるようになった」と彼女は2022年8月31日に「ヴォーグ」に語り、その直後に自身の美容とウェルネスブランドであるコスモスを立ち上げた。彼女は落ち着いた口調で続けた。「瞑想をし、ヨガをし、本当に健康状態が良くなった。」しかし、2年後、多くのネットユーザーがこの発言を疑問視し、90年代のケイト・モスが劇的な復活を遂げようとしていると主張している。良い方向に向かうのか、それとも悪い方向に向かうのだろうか？

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